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「カレセン」に学ぶ

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「カレセン」ってご存知でしょうか。「トレセン」でも「ごくせん」でもありません。漢字で書くと「枯れ専」となるのですが、きちんと書けば「枯れたおじさん専門」となり、人生に疲れたオジサン達を好きになってしまう女性のことを指す言葉だそうです:

ただいま急増中!「カレセン」OLを落とすのは誰だ? (Yahoo! ニュース)

昔からロマンスグレーという言葉もあり、「落ち着いたおじさんが好き」という人はいたように思うのですが……ともあれ、そんな「枯れ専」OLが急増中とのこと(ただしソースはゲンダイ)。実はこの記事を読む前に、2回ほど別の場所でこの言葉を耳にし、思わずこうやって書いている次第です。実際、『カレセン―枯れたおじさん専科』なる本も昨年12月に発売されているそうで、それなりに「枯れたおじさん」需要は高まっているのかもしれません。

しかしこのニュースから学ぶべきは、隠れた人々にスポットライトを当て、ラベルを付けることの面白さではないでしょうか。昔からおじさま好きな女性はいたはずなのに、「カレセン」という旗印をつくるだけで、なんとなくそんなグループが形成されているように感じてしまう。するとそこに市場ができて、前述のような本やTVドラマ、映画が登場し、最初はバーチャルだった集団が実体化していく……という過程を目にしているように感じます(それが狙って仕掛けられたかどうかは別にして)。僕らも「カレセン」に負けない言葉を考えてみても楽しいのではないでしょうか。

ということで、何となくこんなものを考えてみました:

【 早起き難民 】

僕は娘の生活リズムに合わせて早起きをしているのですが、Twitter で「おはよー」という声を掛けあっていると、午前5時ぐらいでも意外に多くの方が活動していることが分かります。「現代人は夜型」というのがステレオタイプですが、一方で早寝早起きをしている人も多いのでしょう。

個人的に、早起きをしていると感じるのが「ああ、○○(図書館や家電量販店など)が早朝もやっていたらなぁ」という悩み。同じように感じている人たちの連帯を願って、「難民」という言葉をつけてみました。「早起き難民用ビジネス、増加中」とかニュースが流れるようになるといいなぁ。

【 ギークペアレンツ 】

文字通り、子供を持つギークな人々。具体的な人々が頭に浮かんでいるのですが、これは間違いなく増加中だと思います。より具体的に定義するとすれば、「PCや携帯電話、ネットなどのテクノロジーを愛し、フル活用している親たち」という感じでしょうか。

彼ら向けに『3歳から始めるプログラミング』的な本を出すのはどうでしょうか(既にあったらごめんなさい)。世論の逆を行くようですが、あえて「小学生からPC/携帯電話を自由に使わせる子育て術」とかいう路線を狙ってもウケるかもしれません。ただ人によっては、「自分の経験上、IT系には進ませたくない……」と感じているかもしれませんが。

……などなど。なかなか「カレセン」なみに洒落たアイデアが浮かびませんが、やってみると結構面白いですよ。特に「こんなことしてるの自分だけだよなぁ」と思う特徴に注目してみると、意外に仲間がいることを発見できるかもしれません。

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