悪評、書きます。
昨日はアジャイルメディア・ネットワークのイベント「MBTブロガーミーティング」に参加してきました。「MBT」とは聞きなれない単語だと思いますが、"Masai Barefoot Technology"の略で、実は靴に使われている技術の名前。MBTを活用して作られた靴が「MBTシューズ」で、これを体験しようというのがイベントの趣旨でした。
で、感想はというと……これが非常に楽しいイベントで、大満足で帰ってきました。MBTシューズは「自然の土の上を裸足(barefoot)で歩くような感覚」を実現してくれる靴で、人間が本来使うべき筋肉を鍛えてくれるのだそう。初めて履くとまさに柔らかい土の上にいるようにフワフワ・グラグラして「なんだこの靴は!」という感覚に襲われます。しかしこの状態で歩くことによって、アスファルトと硬いかかと付きの靴によって弱ってしまった筋肉を元に戻してくれる……と。実際、ヨーロッパでは医療器具として効果が承認されているのだそうです。
イベントはこの靴を履き、正しい歩行姿勢のレクチャーを受けてから各自で実践、という流れ。専門のトレーナーの方が何名も同席し、人間の体の構造や動き方の特徴などと合わせ、分かりやすく解説・指導して下さいました。いやぁ、なんだかプロスポーツ選手になって、医療スタッフにカウンセリングしていただいた感じ。
はて、困りました。実は何かの感想を書くときって、悪いことがあった方が書きやすいですよね。「あれがダメ」「これがダメ」と論うだけで、いっぱしの評論家気分を味わえます(自戒です)。また逆に誉めるばかりだと、「提灯記事と思われたらどうしよう」「裏で謝礼をもらってると勘違いされるかな」という不安も感じますし。その点で今回のイベントは、満足が大きかっただけに非常に書きにくいなぁと思ってしまいました。
最近、ブロガーに謝礼を払って好意的な記事を書かせる、もしくはブロガーを装って好意的な記事を書くという企業が批判されています。こうした行為はもちろん認められませんが、仮に肯定一辺倒のブログを大量に生産することができても、世間から「これって何か変だな」と感じられてしまうのではないでしょうか。実は本当に巧みな戦略は、好評と共に「適度な悪評」が存在するように誘導すること……なのかもしれませんね。ということで、どなたか裏で謝礼を払ってくださる企業の方々、僕がいくらでも悪評エントリを書きますよー!(ウソですよ。)