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決して最先端ではない、けれど日常生活で人びとの役に立っているIT技術を探していきます。

ITmedia さんに『「なまけ心」に効くクスリ プロカウンセラーが教える「ダメな自分」の救い方』という本をいただいて読んでいます。Q&A形式で様々な悩みにアドバイスが提示されるようになっていて、モチベーションを上げるためのライフハック集といったところ。Polar Bear の方でもコメントしたのですが、なかなか面白い内容で、ITmedia 読者の中にも興味を引かれる方が多いのではないでしょうか。

同書で取り上げられている「悩み」のなかに、こんなものがあります:

この春、入社したばかりの新社会人です。五月病って言うんでしょうか、とにかく会社に行くのが面倒くさくて、朝起きられないんです。(中略)最近は電車一本程度の遅刻が増えて、上司や人事の人から「どうしたの?いつまでも学生気分じゃ困るよ」と怒られます。毎朝決まった時間に起きて会社に行くというのが、もしかしたら僕には向いていないのかなと思ったり……。こんな僕に良きアドバイスをお願いします。

さて、こんな新人さんが目の前にいたら、どんなアドバイスをしますか?

個人的な感想ですが、「上司の言う通り!社会人としての自覚を持って!」という反応が多いのではないでしょうか。『「なまけ心」に効くクスリ』での回答も、「説教くさくなりますが、要するにあなたは学生気分が抜けていないのです」という注意で始まっています。しかしそれだけでは本当にお説教で終わってしまうので、どんなアドバイスがされているかというと:

それを改めるためには、なぜあなたが会社に行くのにストレスを感じるのかがはっきりしていればいいのですが、特に何の仕事を与えられているわけでもない今のあなたには、それすらも分からないでしょう。ならばいっそのこと、思い切り早く出社してみてはどうでしょうか。「睡眠時間はきちんと取れている」のであれば、夜更かしして寝不足で起きられないというわけではなさそうですから、「寝過ごさない。遅刻しない」ではなく、「7時過ぎには出社する」といったように、大胆に行動を変えてみると、意識もガラッと変わることが多いのです。

とのこと。朝9時に来れないなら、7時に来ることを目標としてみる ― 大胆な飛躍ですが、確かに「なぜか遅刻が直らない」のであれば、遅刻を直すことを目標にしていてはらちが明かないでしょう。であれば、まったく別の角度から問題を捉え直してしまうという考え方も納得です。仮に7時に来れなかったとしても、9時には間に合うでしょうしね。

この「大胆に飛躍してしまう」という思考法、他にも応用できるように思います。「残業が減らない、なら午後4時に終わるようにスケジュールを組んでみる」とか、「運動不足で太りぎみ、なら何かのスポーツで優勝を目指す」とか。「そんなのムリだよ」と感じてしまうかもしれませんが、これまでの視点では見えてこなかった解決策を発見するきっかけとなるはずです。「飛躍した目標」を実際に達成することができなくても、その新たな解決策によって元の問題が解消されたり、別の効果が生まれる(上記の遅刻の例で言えば、「ラッシュの満員電車に乗らなくてすむ」「早く出社している別の社員との会話が生まれる」など)ことが期待できるのではないでしょうか。

アキヒト

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小林啓倫

小林啓倫

株式会社日立コンサルティングの経営コンサルタント。WEBサービスの企画・運営、新規事業の立案などに携わる。個人でPOLAR BEAR BLOGも執筆中。

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