オルタナティブ・ブログ > シロクマ日報 >

決して最先端ではない、けれど日常生活で人びとの役に立っているIT技術を探していきます。

根付くか?「求職中マーク」

»

博士号を取得しても、希望する職に就けない「博士余り」が深刻になっているそうです。以前、日本物理学会で「若手研究者は『20%ルール』を導入し、視野が広い人間になることで、就職率を上げよう」という提言がされたというニュースがありましたが、同じ物理学界からこんな提言がなされたとのこと:

就職難博士に「求職中」マーク 応用物理学会が考案 (asahi.com)

応用物理学会が考案した「キャリアエクスプローラーマーク(CEマーク)」について。キャリアエクスプローラー(Career Explorer)、文字通り「職を探している人」というわけですが、このマークを付けることで「自分は求職中ですよ」とアピールすると。なるほど。

career_explorerで、実際のマークがこちら(応用物理学会の関連ページからダウンロードしました)。学術講演会(「求職側であるポスドクあるいは博士・修士課程学生と、求人側である企業・大学・研究所のインターセクションの場」とのこと)で発表を行う際、このマークをスライド1枚目のタイトルページに表示、またポスター発表においてはタイトル付近に表示することが許可されるそうです。

ということでマークの使用には制限がかけられているようですが(ちなみに使用できるのは発表者である求職中のポスドク、博士・修士課程学生のみとのこと)、自身のブログやホームページを持っている研究者の方も多いでしょうから、そちらでこのマークを掲載することを許可しても良いのではないでしょうか。また(当然おおっぴらにはできないでしょうが)転職活動中の研究者の方も、何らかの形でこのマークを提示できたら面白いと思います。例えばそれこそ、匿名/仮名ブログで掲載するとか。

いっそのこと、こういったマークを「就職活動中を示すマーク」として一般的に定着させてしまっても面白いかもしれませんね。ブログパーツ的にサイドバーに表示して、ブログを読んで興味を持ってもらった人に「僕は求職中ですよ」とアピールするとか。また個人名刺に印刷して、様々な研究会/交流会で配るとか。求職中のマークであると広く認知されれば、話が早く効果も高まるでしょう。就職/転職支援会社のみなさま、オリジナルの(もうちょっとカッコいい)CEマークを制作して広めてみませんか!?

Comment(2)