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バーチャルがリアル化している?

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今日の ITmedia News を読んでいて知ったのですが、なんでも「読み逃げ」という言葉があるそうです:

「mixi読み逃げ」ってダメなの? (ITmedia News)

「読み逃げ」という言葉をご存じだろうか。SNS「mixi」で、友人のページを訪問して足あと(アクセス履歴)を残しながら、日記にコメントを付けたりメッセージを送ったりせずに無言で立ち去ること――いわば日記を「ROMる」行為を非難する言葉だ。足あとを残して“逃げる”ため「踏み逃げ」とも呼ばれる。

もともとは OKwave に投稿された質問「ミクシィで読み逃げするマイミク!」が発端となっているのですが、mixi 以外でもコメントをつけないことを非難する風潮が広まっているとのこと。「読み逃げ」という言葉が存在していることと、それに違和感を感じない人々がけっこう存在しているということに二重の衝撃を受けています。

どうしてこんな理不尽なルールが定着しつつあるんだろう……と思ったのですが、一方でこうも思いました。仮にこれが「友達が自宅に訪ねてきた」という場面だったらどうか。友達が家に入ってきて、そのまま何も言わずに去って行ったとしたら、「何で無言で立ち去るんだ?」とムカッとするでしょう。それと同じだと考えれば、「読み逃げ禁止」というマナー(?)もさほどおかしいものではありません。

もちろん、リアルのコミュニケーション(友達の家に行く)とバーチャルのコミュニケーション(友達のホームページ/SNSのプロフィールページに行く)は全く異なります。しかし今の10代~20代の世代は、幼い頃から両方のコミュニケーション方法を駆使しているために、どちらも「リアル」と感じているのではないでしょうか。オンラインであろうが、オフラインであろうが、相手がそこに「来た」のは一緒……だったら何か一言あって当然、という思考回路です。

これは単に仮説というか、僕の思いつきに過ぎませんが、バーチャルのコミュニケーションも少しずつ変化しているのではないでしょうか。例えば他人の携帯に電話したとき、相手が電源を切っていたとしたら「何でケータイの電源OFFにするんだよ!ケータイの意味ないじゃん!」と思いますが(僕だけかも?)、携帯電話が登場して間もなくの頃は「携帯電話に必ず出られるようにしておかなくちゃいけないなんて異常」と思われたことでしょう。その良し悪しは別にして、「読み逃げ禁止」が定着する時代が来ても不思議ではないと思います。

2007/4/18:

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