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仕事空間難民の亡命先は?

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駅や空港、街中で仕事できるスペースを探してさまよう「仕事空間難民」。昨日の日経MJ(12月20日第3面「販促の方程式」)に載っていた表現なのですが、言い得て妙ですね。実はこのエントリも電車の中で書いているので、僕は今まさに「仕事空間難民」なわけです(正確には「ブログ空間難民」と言うべきか)。

記事の中では、この「仕事空間難民」に対して優しい飲食店として、京都駅のマクドナルドが紹介されています。そこにあるカウンター席は、1席ごとに背後に壁が設置されていて、背もたれとパーティションを兼ねたデザインとなっています。お店は通行量の多い駅改札前の通路に面しているそうなのですが、このデザインのおかげで気兼ねなく仕事ができる、という訳。新幹線乗り場に近いので、出張前後の作業をするためにPCに向かうビジネスマンの姿が多く見られたとのこと。

そういえば以前、関口秀之さんが「全席に電源のあるマクドナルド」について記事を書かれていました:

★電源カフェ?★(★関口秀之のJust Do IT★)

僕も国領店のマックで各席に電源が用意されているのを見て、嬉しい驚き(ちょうどPCの電源が切れそうだったので)を経験したことがあります。どうやらマクドナルドは「仕事空間難民」の受入れ先となろうとしてくれているようですね。

出先でちょっとした仕事ができるスペースを探す人々に対して、多くの飲食店は「席で仕事されると回転率が落ちて困る」という態度だと思います。しかし「難民」は急いでいるからこそ外で仕事しようとしているわけですから、コーヒー1杯で2~3時間粘る、なんてことはないのでは?またモバイル技術の発達により、「難民」の数は今後ますます増加するでしょうから、彼らを積極的に受け入れることで売上げがアップするのではないでしょうか。

ということで、今後「受入国」を目指す飲食店の方々に、真に勝手ながら次のポイントの実現をお願いしたいと思います。

  • 1席に1つ電源がある(様々なアプリケーションを起動して仕事する際には必要不可欠)
  • 席の前後を大勢の人間が通れないようになっている(過度にうるさくならない+プライバシーが保たれる)
  • 席と席の間隔が広い(PCに加えて資料も広げられる+プライバシーが保たれる)

ついでにあるといいのが

  • ドリンクホルダ(うっかり飲み物を倒した!という気兼ねなく仕事するため)
  • 無線LAN(個人的には無くても大丈夫なのですが、やはり高速でネット接続できるとなにかと便利)
  • 新聞主要紙売場(「今朝の○○新聞に出てたよ」と言われても、ネットではすぐに検索できない場合が多いので)

忘れちゃいけないのが

  • とにかく、美味しいコーヒー

こんなところでしょうか。「第2のオフィス」としてゆっくり仕事ができる施設や飲食店は増えつつあるようですが、「ストップ&ゴー」型で仕事できる場所はまだまだ足りません。特に個人であちこち飛び回る人々にとっては、お金を払って時間単位でスペースを借りるということは難しいですから、こういった場所は貴重でしょう。ぜひぜひ受入国の増加を願いたい・・・あ、電源が無くなる・・・

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