探し物は、社員の中で探せますか?
今週の日経ビジネスを読んでいたら、マイクロソフトの新しい広告が目に入りました。なかなか良いキャッチコピーです:
探し物は、社員の中にあります。
彼らは、すでにアイデアを持っています。
時代のニーズも、解決のヒントも、
新しい夢の描き方も知っています。
探しものは、あなたの会社の、人の中にあるのです。彼らが、いきいきと働ける環境があれば、
きっとビジネスはうまくいく。
ソフトウェアのチカラで社員力を経営力にする方法論、
それが、people ready business. という考え方。
・・・という内容なのですが、実際の話、社内には様々な知識が眠っているはずですよね。最近は探し物というと「まずインターネット」という感じですが、本当は「まず隣に座っている人に聞く」というのが正解なのかもしれません。
しかし現実には、たとえ探し物が社内にあったとしても、なかなかそれを手に入れることはできません。「あれ、それなら○○さんの専門だったはずなのに」なんてことになるケースも多いですよね。それは
- どこにあるか見つけられない
- 見つけても聞くことができない
- 聞いても教えてくれない
という3つの障害が存在しているためです。これはIT技術である程度まで解消できたとしても、最終的には社内文化というか、社内でお互いに助け合う雰囲気が存在しているかどうかという点にかかってくるでしょう。逆にどんなに優れたシステムが存在していても、社員がそれを活用しようとしないのなら、宝の持ち腐れになってしまいます。
システム導入の前に、まずは「探し物は社員の中にある」ことを社内の全員が理解すること。さらに「自分を探している人が社内にいる」ことを理解してもらう必要があるでしょう。その意味で、マイクロソフトの広告は、経営者だけでなく全社員が噛締めなければならないメッセージなのかもしれませんね。