助成金のジレンマ
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ベンチャー企業を評価する際に、行政機関からの助成金を受けていないことを重視している。一般的には、助成金や補助金を得ていることをプラス評価することが多いし、投資判断のポイントにするベンチャーキャピタルも多い。いわゆる「お墨付き」が重視されている。税金を支出する対象企業として評価を受けていることはプラス材料だが、一旦助成金を受けた後の規制はベンチャー企業の成長にとって、大きな足かせになる。
受託企業の成長性に疑問符がつくのと同じく、助成金に依存している企業に急激な成長を求めるのは酷なことである。行政は(ベンチャー)企業育成を目的に税金を支出するのであれば、なるべく使途を限定せず、助成対象企業に規制の枠をはめない気配りが必要だと思われる。バラマキには批判が多いが、お上の方が優秀だと思っていない限り、バラマキの方が望ましい。お上に采配を揮わせないことが、新しい秩序を生み出す秘訣だと思う。
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