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ベンチャー企業の成長について、現場で思うこと

リーチよりターゲット

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TVや新聞などのマスメディア広告が凋落傾向にあるのは、毎年発表される電通の調査で分かります。
それに対して伸びているのが、インターネット広告であり、フリーペーパーです。
ただ、インターネット広告が新しいメディアとしてPVなどリーチ力を背景に伸びているのに対して、フリーペーパーはエリア限定などターゲット力を背景に伸びている、という大きな違いがあると思います。また、インターネット広告もターゲット力が弱いと言われながらも、検索連動型広告やコンテンツマッチ広告、さらには読者を絞ったターゲットメディアの登場で、ターゲット力を評価されて伸びているとも言えると思います。

もともと広告は、「広」く「告」知する役割が評価され、広告主は費用負担をしてきました。TVは視聴率、雑誌・新聞は発行部数を広告費の根拠としていました。しかし、ユーザにとって関心のない告知はスパム扱いされてしまい、逆の効果さえ生み出します。そういう意味では、一人当たりの単価は上がっても興味あるユーザに届くようにターゲットされているかどうかが重要になっています。広告ではなく、「狭」告が求められている時代だとも言えます。また、多額の広告費を負担できない広告主は、出稿できるメディアが(新聞の折込チラシ以外)なかったのですが、フリーペーパーなどを利用できるようになりました。ただ、専門の代理店が成立するほどの規模にはなっていないので、インターネットを活かした直接取引が必要とされています。

ニッチメディアの広告枠がネットで購入できるサービスも先週始まりました。
exAD(エックスアド)
http://www.exad.jp/

今後は、ネット広告においてもリーチよりもターゲットがより重視されると思います。

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