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ベンチャー企業の成長について、現場で思うこと

世間を知り、型を覚える

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ベンチャー企業は、井の中の蛙が多いものです。

自閉的なチーム組織を活性化するベンチマークという手法

社会に新しい価値を提供するベンチャー企業は、多くの場合、世間知らずです。世間知らずが功を奏することもありますが、だいたいにおいて、しなくてもいい失敗を余計に重ねます。ただでさえ失敗の多い新規事業では、まず社外から学んでおくことが重要になります。

日本の各産業が戦後、伸びていくときには、欧米の先進事例を調査団まで派遣して、丹念に探っていた。そしてまねできることは徹底的にまねて、それを定着させる過程で改善していったものだ。そうして、自分の独りよがりに陥ったり、自己満足になるのを防ぐことができ、世界に挑戦していったわけだ。また、その際に、単に外見をまねるだけではなく、その本質を捉え、よりニーズにマッチするものを開発することで、既存の水準をさらに効率よく高める契機ともなり、切磋琢磨の基本でさえある。
型を知らない独りよがりは、なかなかブレイクしません。まずは真似てみて、改善を加える中に、創造性が育まれるのだと思います。
今ベンチマーキングは、同業他社を越えて、異業種へと広がっている。レクサスが世界最高のサービスを求めて、リッツカールトンをベンチマークとしているように。しかし、私たちは同業他社まではかろうじて知っていても、意外に異業種ともなると、結構知らない。しかし、ベンチマークを創造的な成果に生かすのであれば、既存の市場、つまりレッドオーシャンの中でのベンチマークではなく、未開拓の市場、ブルーオーシャンを求めてのベンチマークにしたいものだ。
業界ルールを創造的に破壊していく場合、ベンチマークは異業種の方が参考になります。成熟産業で起こっていることが、IT業界で起こらないとは限りません。XX2.0というのは、Webビジネスをベンチマークしたものと言えるでしょう。
単にまねるだけではなく、能や茶道でいうところの守破離の実践のために、ベストを知るという謙虚な気持ちが必要なのだ。
新しいビジネスが成長するプロセスは、まさに守破離といえます。「破」や「離」が強調されますが、すべて「守」から始まっていることを忘れてはいけない、と思います。

経験が不足する若い人の勇猛果敢さを生かすには、経験豊富なアドバイザーをいかに活用するかが鍵になります。

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