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ベンチャー企業の成長について、現場で思うこと

投資の判断基準は、好き嫌い。

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成功確率の低いビジネスを一緒にしていくには、相性が重要です。

投資の判断基準は、好ききらいですね

基本的にポジティブ。考える前に行動してみる、分からなきゃ試してみようという方がいい。考えて考えて、やめようというのは、向いていないですね。体育会系は、先輩に理不尽な要求をされても、取りあえずやるかと、腹をくくっているところがありますから。それと、つらい思いもしている。とにかく明るくやらなきゃしょうがない。
ベンチャー投資は、成功確率の低い仕事です。しかも、やってみなければ分からないという世界なので、理不尽ななかでも行動・挑戦を続けることが求められます。
案件を見送ったときが一番幸せ。いつも金曜日が投資委員会なんですけど、案件が多くて、たくさん投資した週末はもう憂鬱な気分になるんですね。
精神的な安定を求めれば、投資しないに限ります。社会に新しい価値を生み出していくことに精神の充足を感じられる人だけが精神の安定と引き替えに出来る仕事だと思っています。厳しいだけに得られるものが大きいのは、起業家と同じ立ち位置にあります。
ベンチャーキャピタルとか、プライベートエクイティの成功確率は、スキルを高めていけば高くなる。さっき言ったように、一切責任は取らないという形でお金を集めて、まじめにやっていれば、それなりの確率で答えが出てくる…と分かってくると、そんなに心配をしなくても済みます。
愚直に積み上げていけば、そこそこの成果は出ます。それぞれは真剣勝負で、失敗も多いのですが、失敗の原因を次の糧にしていけば、投資の成功確率は必ず上がっていきます。短期的な視点で小手先のテクニックに拘泥している人は、失敗を重ねるだけです。
成功は運に左右され、失敗には原因がある
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