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ベンチャー企業の成長について、現場で思うこと

会社替え

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5月末で、今の会社を退職し、明日から新しいスタートを切ります。私のキャリアを大括りにすると、ベンチャー企業に投資をする側と(投資を受ける)ベンチャー企業側を行ったり来たりしています。年数だけを通算すると、ほぼ50%・50%になります。

好き嫌いの感じからすると、ベンチャー企業側で現場に関われるのが充実感を感じます。そういう意味で、ハンズオン型のベンチャーキャピタルは面白かったのですが、資金効率から言うと、そういうスタイルは評価されないようです。金融の社会では、事業の社会的意義などは、全く視野に入らなくなったようです。バブル経済のようにお金自身が自己目的化する危惧を感じます。

ともあれ、社会に新しい価値を提供していくベンチャー企業は、いつの時代にも必要だと思います。豊かな時代であればこそ、将来のために新しい事業の芽を育てる鷹揚さが欠かせないと思います。だが、現実はお金だけを追っているために満たされない感で覆われており、精神的に余裕がない状態に陥っているように思います。

お金も大事ですが、お金以外の価値軸をもうひとつ持つことが、本当の豊かさを感じるには重要なことだと思います。そういう意味で、私の今年のテーマは、「愛情資本主義のススメ」です。

お金だけを求めていると、幸せは得られ難くなり、他人との奪い合いになります。人と人との関係性に着目すれば、愛情の大切さ、愛がもたらす幸せを感じることができ、分かち合うことの重要性に気づくことができます。

これからも愛情豊かに生活や仕事をしていきたい、と思っています。
十分に豊かな日本で、地球人として生きていきたい、と思います。

6月1日は衣替えの時節。私にとっては、会社を替える日になりました。

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