マックカード500円分を100円で販売するポンパレの戦略とは?
「マックカード500円分を100円で販売」
今年5月末から、ネット上のさまざまなサイトで、この広告をしつこいほど目にしました。
このプロモーションを行ったのは、リクルートが運営する「ポンパレ」。マックカードとは全国のマクドナルド店舗で利用可能、しかも有効期限もなく、送料もポンパレが負担です。ひとり一枚、同一世帯は最大5枚まで購入できました。
ちゃんと広告には、「日本マクドナルド株式会社は、本プロモーションのスポンサーではありません」との注意書きもありました。
結局、開始5日目には販売50万枚を突破して、結局どのくらい売れたかは不明ですが、ポンパレ・マクドナルド・購入者、誰が一番得をしたか、いまさらながら考えてみました。
以前も記事にしましたが、世の中には「フラッシュマーケティング」つまり「共同購入型のクーポン販売サイト」と呼ばれるサイトが数多く存在し、競争しあってます。
今年の年初には詐欺のようなおせちが問題になりましたね。
それ以来多くのサイトは、慎重になってると思います。
フラッシュマーケティングに出店する店舗側のメリットとしては、知名度アップや新規顧客の開拓につながり、先に入金があるのでキャッシュフローやお客の稼働率もよくなると言われています。
それが正しいかどうかはともかく、今回はポンパレがそこまでして、お金をかけた理由はなんだったのでしょう。
ポンパレはこのキャンペーンを行うまでは、業界首位のグルーポンにかなりの差をつけられていましたが、このマックカードを販売することによって、知名度も上昇、しかも莫大な数の顧客情報を手に入れることができたでしょう。7月の売り上げはほぼグルーポンに並んでおり、業界一位になるのもすぐではないかと思います。
これだけの効果を出すことができれば、マックカードをポンパレが購入して配っていたとしても、広告・宣伝費としては決して高くないですよね。
マクドナルドの知名度をうまく活用した戦略だったと思います。
マクドナルドにとっても、これだけ多くの購入者が、マックカードを使うためにお店に訪れるわけです。しかもカードの金額以上を使う方も多いはずです。かなりの売り上げ増にもつながってるのではないかと思います。
おまけにマクドナルドはスポンサーではないので、お金は出してないため、勝手に宣伝してもらったようなものです。
購入者にしても、100円で500円分利用できるのでうれしい限りです!ただ、中には、たった400円で個人情報を提供したのではないかと考える人もいるでしょう。
しかも実はこの広告には、アフィリエイトも組み込まれていました。アフィリエイターがバナーやリンクをブログやサイトに貼ることによって、訪れた人がそこからポンパレに登録すると、そのサイトの主に100円が入る仕組みになっていたのです。だから、それだけ多くの人が、自分のサイトにこの広告を貼っていたので、しつこいと感じるほどこの広告を目にしたのでしょう。
結局、皆が得をした!ということです。
オープンしてたった1年ほどでトップに躍り出たポンパレ。
短期間で成長したのにはこういう仕掛けもあったのですね。
ところで、実はこのキャンペーンまだ終わってないのです。
ポンパレのサイトにアクセスすると、ポンパレで初めて購入の方限定で「マックカード500円分を100円で販売」と書いています。
しかもその上には「「Amazon(R)ギフト券1000円分を100円でご提供」
あれ?こちらのほうが得ですよね。今度はAmazonですか・・・
※この記事を書いてた時はAmazonでしたが、今はQuoカード1000円分に変わっているようです。
↓結局私も買ってしまいました(笑)
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