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2009年のSI業界とIC業界

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2009年、SI業界は何をすべきかという記事を読みました。

この中でSaaSサービスの需要が高まると論じていますが、まさにそのとおりだと思います。私見では、システムの実験的導入がしやすいASPサービスか、廉価でサービスを購入できるパッケージソフトが、2009年度は需要が増えるのではないかなと思っています。

この前、日本でSI会社の社長をしている韓国の友人に会う機会がありました。韓国でもいまやフルスクラッチのオーダメイドの受託開発よりもパッケージソフトの導入が主流だということです。(その分、パッケージソフトの機能などは日本よりも洗練されているそうです)

WEBの世界でも、メール配信エンジン、ECエンジン、アクセス解析ツールなどといった分野でパッケージソフト、ASPサービスが各社から提供され凌ぎを削っており、いまやアクセス解析などは自前でスクラッチで開発したいなんていう話は聞いたことがありません。。。いっぽうICカードの分野ではいまだ、R/W、アプリケーション含めてスクラッチでシステムを構築といったことが主流です。この流れは段々と市場の流れに押されて変わってくるでしょう。

不況の中、IT投資に対して、どんな企業でも慎重になっているのは間違いない事実ですので、ICカード業界においても、実験的に導入できるASPサービスの需要が高まるのは必然かもしれません。まあICカードのシステムの場合、カードやR/Wなど実際に店舗や顧客にもたせる「モノ」があるので、ASPサービス向きじゃないんですけどね。

我々、IC業界に身を置く人間も、SI業界全体の市況を踏まえながらビジネスを創造していかないとと身を引き締める思いです。

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