ICとポイントプログラム
ポイントプログラムについて整理する機会があったので備忘録的にまとめてみました。
ポイントプログラムの導入には以下のメリットがあります。
- 個人情報を企業側取得するきっかけとなること
- ポイントを「貯める」「使う」という行為が顧客の囲い込みにつながる
- 来店ポイント、ポイントキャンペーンなど来店のモチベーションづくりの施策となりうること
1の個人情報取得はCRM的にいえば、まずここからという事なので言うまでもない話ですが、2はポイントプログラム特有のメリットといえるでしょう。
とここまでくれば、タイトルと関係ないただのポイントプログラムです。
ではなぜ、ポイントプログラムをICでやることを企業は検討するのでしょうか?
いろいろあるとは思いますが、以下のものが代表的です。
- サービスの複数インストールが可能
- カード発行が必要ない(条件があります)
- セキュリティが通常の磁気カードより高い
サービスの複数インストールは、ポイントプログラムだけでなく、会員証としても、電子マネーとしてもICカードを使わせたいなどに有効です。一枚のカードに複数のサービスをのせる例はありますが、読者の方のなかで、身近なのはSuica機能付きのビッグカメラさんのポイントカードなどでしょうか。このようなユーザの利便性を高めることでポイントサービスを使ってもらえるようにする企画はICカードでしかできないことです。
次にカード発行が必要ないというのものがあります。ICカード発行してるじゃないか?と思われる方もいらっしゃる方もいるかもしれないですが、おサイフ携帯はサービスをダウンロードするだけですぐにポイントサービスであろうが電子マネーであろうが、すぐに使用可能になります。
またFeliCaポケット のような仕組みも、複数企業間で一枚のICカードをシェアすることが可能になるので、ユーザとしてはお財布にかさばるカードが一枚もしくは携帯電話で済む、企業としてはカード発行に関する費用が軽減されるという相互にメリットがあるといえます。
最後のセキュリティは売上や原価削減に直接貢献するものではないですが、カードの偽造等、企業イメージをそこなうような事象からのリスクヘッジとしては申し分ないといえます。
逆にいえば、ポイントプログラムの導入を検討している企業にICカードでのポイントプログラムの導入を提案する際には、これらのメリットを享受できる企業に対して、提案しないといけないということだなと改めて感じました。