【サイバー攻撃】敵は外から来るとは限らない360°視点で考える本当の弱点
ここ最近のサイバー攻撃による情報漏えいですが、30年近くこの仕事していて記憶にない規模と頻度で起きています。AIが...という視点もあると思いますが、本当にそれだけでしょうか? 様々な視点を持つ意味でも疑ってみることも大切です。(先日書いた:不正アクセスで情報漏えいしましたは「免罪符」ですか?受け身側は「全員が被害者」ですか?)
このサイバー攻撃ですがサイバー空間から攻撃されるとは、敵は外部から狙ってくる。という視点だけで大丈夫ですか? 情報セキュリティは、新たなフェーズに入りました。この異常事態で改めて思います。
1.結局、何が狙われているのか? ⇒ 金銭目的(一次利用、二次利用、転売...)
↑
2.その目的を達成するために必要なものは? ⇒ 個人情報、取引先などの情報(預かっている)、企業が持つ情報(自社のもの)
↑
3.どのように狙うのか? ⇒ ここ最近はサイバー攻撃となっている(外部から)
1年前の2025年11月に書いたブログ:サイバー攻撃被害で考える脅威が内側から来た場合、今回とほぼ同じ視点です。
結局、3 → 1へ向かって流れていきます。
ここで重要なのが、3.どのように狙うのか?です。その上の2と1の目的が達成されれば良いだけなので、手段はどうでもいいのです。
サイバー攻撃に耐えうる対策は絶対に必要なことなので出来ることはして下さい。範囲は広く深いです。
一方で、内部からの攻撃に耐えうる対策は ありますか?
サイバー攻撃の方向が外から内に向かってくる出発点を、内側発で内側着の内部完結型になるだけです。狙いは直に社内ネットワークです。手間が数段簡易化されます。
例えばランサムウェアの場合
・サイバー攻撃のように外部ネットワークから内部へ入ってくるのではなく、内部からそのまま感染させるだけ。
以上、仕込み終了。
これは、従来の社内から情報漏えいする最悪パターンの最上級(単なる持出でなく感染)みたいな位置付けです。
従来は持ち出すために、物理媒体としてUSBとか使ったり、ネットワーク越しにデータを共有したり...方法は色々ありますが、最終目的はデータを外に持ち出すこと。
敵はどのような方法でも情報に近づいてきます。
外部の敵ならば、
・内部にいる人の脆弱性をどのような卑劣な方法でも取り込みコントロールするだけ。
これは従来からある古典的手法です。
昨今の凶悪事件を鑑みれば、こんな卑劣な方法って...と言えない現実的な世の中になってきました。
一方で内部の問題とは、
・社内の人間関係
・恨みや不満
・転職時の手土産
どのような理由でも、それらがトリガーとなるだけです。解りやすく内外で別けましたが、ハイブリッド型もありますので、より最悪最強の組合せもあり得ます。
この外部発と内部発の何れも、サイバー攻撃とは違うアプローチでも最終目的地は同じ、1.結局、何が狙われているのか? に向かうだけです。
また別視点では、今回の大規模な連続漏えい事故で、多くの情報が漏えいしました。材料としては十分過ぎる情報が揃ったはずです。これらをどのように使うのか?最悪のパターンも考えなくてはなりません。
ブルース・シュナイアーは、鎖は一番弱い輪以上に強くなれないと言ってます。鎖はもっとも弱い部分が最強強度になります。
全方向の視点で俯瞰しなければ見えないことがありますので、この異常事態時に原点に戻ってください。外部からの攻撃だけではありません。