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夏目房之介の「で?」

NHK「ディープピープル 殺陣時代劇」

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NHKBSで録画しておいた「ディープピープル 殺陣時代劇」。
面白かったああ。
ゲストは松形弘樹と「水戸黄門」などのチャンバラ殺陣師・清家三彦、NHK大河などリアルな武術を基礎にした殺陣師・林邦史朗。林の、真剣を使った基礎練習やそれを映像化するときの間合いの作り方など工夫が興味深く、チャンバラとリアル系殺陣の違いがじつに面白かった。いってみればブルース・リーとジャッキー・チェンみたいな違いかな。
松方の父・近衛十四郎が「座頭市」で勝新太郎と行った殺陣場面もかっこいい。できれば、勝の兄で殺陣の名人といわれた若山富三郎のも見たかったなあ。腰が据わってて、じつにいいんだよね。99年大河「元禄繚乱」という「忠臣蔵」物で大石をやった五代目・中村勘九郎の、道場で構えたとたんに腰が落ちて「できる!」って感じになる場面が忘れられないが、今調べたら林の殺陣指導だったんだね。欲をいえば黒澤時代劇なんかのも解説してもらえたらと思ったけど、まあそこまでは無理か。でも、そう思わせるほど楽しめたともいえる。

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