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夏目房之介の「で?」

モヒートヘブン

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もともと同窓会とか全然興味がなく、これまで出たこともなかった。
6月だったか、中~高と一緒だったニヘーから連絡があり、中学のとき同級だったカネクニがリタイアして自由が丘に店を出したので、来いという。ひさしぶりなので、行ってみた。
自由が丘の「モヒートヘブン」
http://www.jiyugaoka.or.jp/shop_detail.php?sh_pk=1647

小さいが居心地のいいショットバーで、なによりカネクニの人柄が楽しいので、それ以来月に一度くらい顔を出すようになった。酒の飲めない僕が一人でふらっと行くというのは、ヒッジョーに珍しい。そのからみで高校の同窓会も出てしまった。でも、2百人ほどのうち十数人しか顔、名前がわからなかった。

で、同窓会には来なかった、ニヘーや僕と一緒のクラブだったアンベがリタイアするので、同窓会で会った連中で店でお祝いをするという。金曜の夜、十数人が集まった。楽しかったので、結局1時半まで飲んで歌ってしまった。ベリーダンスの先生をやってるKコさんに踊りを教わりながら八卦掌の話をしたり、ベーカと延々カラオケしたり、アンベのギターでハモったり(歌詞はほぼハミング)。ところで、ヒンコーという面白い奴も来て欲しかったのだが、何だか護身術を教えているのでこれなかったらしい。何か面白そうなことやってるなあ。

ある女性が「昔はみんなことんなに面白い人達だってわからなかった」といったので、「いや、そうじゃないよ、みんな面白くなったんだと思うよ。若い頃はやっぱり面白くなかったんだよ」と答えた。そうだと思うよ、きっと。
僕は、十代の頃とは人格が変わっているので、多くの人から「夏目がカラオケ歌うなんてなあ」とか「こんなに面白い人だったんだ」とか「怖くて近づけない感じだった」とかいわれた(じつは今でも「こわそう」とはいわれる。つまんない奴と話さなくていいので、それでいいんだけど)。十代の頃は自信がなくて、人を近づけなかったし、多分ほんとに怖かったんだと思う。60年生きてると、やっぱり人ってこなれて面白くなるんだよね。

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