映画『ウォッチマン』
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今日、DVDを借りて観た。
http://heartattack507.blog84.fc2.com/blog-entry-1425.html
アラン・ムーア原作のコミック『ウォッチマン』が壮大な名作だったように、この2時間半に及ぶ映画も名作である。僕の見た限りのアメリカン・コミックの映画化の中で、ダントツ一位だ。まったく話題にならなかったようだが、原作の奥深さを再現していて、かつテキストの多い原作よりわかりやすい。だいぶ前に翻訳を読んだので色々忘れているが。
映画にはニクソン大統領、マクナマラ、アイアコッカという実在人物が登場し、スーパー・ヒーロー禁止令で「ただの人」に戻った元ヒーロー達の悩みや矛盾、その中の成功者の理想や活動と行き交い、壮大な破滅SFになってゆく。これを、現在の時点で鑑賞できる映像にした背後には、コミックの世界的名作への愛情が(それは同時にアメリカン・コミックのスーパー・ヒーロー文化への愛情と思想でもあるのだろう)脈打って見える気がする。
興味のある人はぜひご覧あれ。
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