バリ日記(2)
3月20日
ポンドッククチルに帰り、サリワンギに移る準備をして、さて行こうとしたら、まゆみさんが「すぐ近くのマニックの実家で、祭のためのお供物や飾りを作りにいくんですが、ご一緒されます?」と聞かれ、折角なので京子さんと同行させてもらう。僕の滞在中にバリのお盆と正月が一緒にくるので、ただでさえ祭の多いこの島は祭ラッシュになっているのだ。
マニックのお義母さんたちが作っているのは飾り物。バナナの皮か何かで器用に作る。
こちらが完成品。ここに花とか入れるんだと思う。
サリワンギに移動。
京子さんから、今はこちらで携帯を買い、回線とプリペイドカードを買っても5千円弱ですむと聞き、仕事の話が一件追いかけてきているので、買うことにする。マニックの車で成瀬さんの家に遊びに行く途中、プリアタン通りの携帯屋で、ノキアの、国際通話もできるがEメールはできないタイプと回線及びカードを3千円ほどで買う。気づいたら、ウブドのあちこちに携帯屋がワルンのようにできている。わずか4年でずいぶん変わってるんだね。
携帯は、やはり便利で、ウブド内でマニックや成瀬さん、京子さんと連絡とるのはじつに楽。ただ、国際通話は結局一回しか、こちらからは繋がらず、あとは全然ダメだった。ひょっとしたらカードの残高の問題だったかな。通話口で何かインドネシア語をいわれたこともあったが、わからないのだよ。
成瀬さんは、15年ほど前に編集者をやめて突如バリに移住してしまった人で、その後通貨危機も乗り越え、現在はバリのバナナで紙を作って作品をホテルに入れたりしている。これも作品の一部。
色々話をしているうちに、ちょっと書を遊んでみようと一緒に始めた。俳句なんかを作ってみて、互いに「リクツっぽい」とか酷評しあう。
外では、地霊(悪霊?)を脅かして鎮めるために、成瀬さんによるとカーバイトを大砲みたいな筒で爆発させるドカンドカンという音がする。小学生とか中学生の子が遊び半分でやっているみたいだ。
ちなみに僕が作った句。
南島の 空に音打つ 鬼追い日