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夏目房之介の「で?」

超悪玉コレステロールって何!?

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先日、近所の内科で血液をとって検査してもらい、その結果を昨日聞きに行った。
結果からいうと、血圧とかもろもろ問題はないが、コレステロール値の善玉が少なく、悪玉が多い。ただ、基準値を大きくはみ出しているのは、中性脂肪と超悪玉コレステロール値(RLP-C)。酒、タバコもやらず、運動もしていて、それほど偏った食生活、不規則な生活でないとすれば、おそらく体質的に何を食べても(かりに玄米食にしても)このコレステロールを生産してしまうのではないか、ということだった。若い頃はいくらコレステロールを生産しても使い切るが、老化とともに余計なコレステロールを作るようになってしまうらしい。しかも、それが体質的なものだとすれば、食事に気をつけてもあまり関係ないじゃん。何だろうねー。
超悪玉コレステロールなんて初めて聞いたが、ここ2~3年で項目化されたらしい。薬で値は下がるが、年令、遺伝(脳血栓の事例、コレステロールの薬を飲んでいた近親者がいるかどうか)、酒・タバコ、ほかの病気(糖尿とか)など全体のリスクとの関連を考えると、ぜひ飲まないといけないレベルではない、との判断だった。この「全体的なリスク管理として健康を考える」という思想は、僕はおおいに納得するところで、信頼感をもつ。
「60歳過ぎたら、薬飲んでもいいんじゃないでしょうか」
ということで、今回は投薬見送り。大学の検診で数値変化を見ながら対処することにした。
その薬について質問したら、生活習慣病の薬としては一番多く使われているといっていいもので、安全性は高いという。唯一の副作用は何万分の1だかで、筋肉が弱くなったりするらしい。コレステロールを生産する肝臓の酵素を抑制する薬なんだそうだが、肝臓への負荷はあるかと聞いたら、肝臓の酵素生産を抑制するので、むしろ負荷を軽減するはずとのこと。また、飲んだらずっと続けなければならないタイプのものでもなく、数値が下がったらやめ、上がったらまた飲むということもできるという。
いってみれば、地震保険のようなもので、現状で脳血栓が起きないとはいえない。そのリスク、確率はあるのだが、ほかのリスク条件が悪ければともかく、現状では微妙だということらしい。薬を飲めば確実に数値は下がる。が、飲んでいたからといって、体調がよくなるとかっていう自覚的なものはない、とのこと。なるほど、保険ね。説明がうまい。
僕としては現状で飲んでもいいかなとも思ったが、とりあえず様子見を選択することにした。ちなみに、こないだTVで観て気になっていた前立腺ガンの検査は白(じつは、けっこう怖かった・・・・もう、そういうお年頃だし)。
おととい、練習のついでにいった知り合いのメガネ屋で検眼した結果も、老眼の度合はやや進んでいるが、まだ現在の眼鏡で行ける範囲で、新たに作ったほうがいいとは眼鏡屋としてもいえないということだった。この前、検眼して眼鏡を作ったのは、タイで老眼鏡を盗まれた2001年だから、すでに7年以上前だが、それほど進んでないってことだろうか。それやこれや、老化は確実に進んでいるが、まだ何とかつきあっている状態で、もともと胃弱脆弱な神経病み家系の58歳としてはまず健闘しているといっていんじゃないかと思う。
僕の個人的な考え方でいうと、現在の問題は大学でのあらたな仕事にともなう精神的ストレスが最大の健康上の課題で、これに慣れていけばさまざま軽減できると思う。食事や睡眠、運動なども、このストレスとのかねあいで効果があったりなかったりすると思うので、とりあえず仕事になれるしかない。メドは、ここ3年だろう。あとは、来春長期休暇で南に行けるかどうかにかかってるなー。くそ、絶対いくぞー。
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