【調査の皮膚感】解像度1024 x 768 はもはやマイナーに属するかもしれない
■読む為に必要な時間:5分 作成者:中山陽平
今回は「調査のチカラ」から、ディスプレイ&プリンタランキング(23年6月3日〜9日)について。調査結果というか、売上をまとめただけのようにも思いますが…。
▶ディスプレイ&プリンタ販売ランキング(2013年6月3日~6月9日) | 調査のチカラ
どんなハードウェアをユーザが使っているかは重要ですし、画面解像度は、GoogleAnalyticsでも「ユーザ情報」のところに出てきますね(メニューからは外れたのですが、たとえば「ブラウザとOS」を選ぶと、その中で選択できるようになっています。解像度など。
調査結果、特徴としては以下のようになっています。
- モニタはフルハイビジョンの1920x1080ばかり売れている
- プリンタは、相変わらずEPSONとCANONの戦い。
- スキャナはドキュメントスキャナ強し
画面解像度の変化
後半2つはさておき、ウェブ解析などの観点だと、画面解像度はやはり気になるところです。
1920x1080は、フルハイビジョンで動画を見るなどの売り込みで、どこのメーカーでもメインストリームとして販売しているので、むべなるかなという印象です。
個人的には、縦が短すぎるので、1920x1200がいいなと思うのですが、パネルの量産の関係で全然出ないですね。
横幅とファーストビュー
画面解像度は、
- サイトの横幅を何ピクセルまで許容するか
- ファーストビューはどこまでか
を考えるのに非常に重要です。前者はもちろんのこと、後者のファーストビューは特に広告からのランディングページの場合、ファーストビューの中に「引き」を作れるかどうかが勝負の別れどころになります。大事です。
実際のアクセス解析をみてみると?
さて、1920ばかり売れていますが、では実際のサイトへのアクセスはどうでしょうか。
B2C系の通販サイトで、2012年と2013年の5月で比較してみました。母集団はそれぞれ4,000アクセスくらいです。
それがこちらの表です。
※スマートフォンまで入れると主旨とずれるので、スマフォなどは除外しています。
結果はこちらです。
結果サマリ
- 相変わらず1366 x 768 は強い、さらにシェアを伸ばしている
- 1280 x 800 は大きく下落したがまだ絶対値としては大きい
- 1920 x 1080が大きく伸びた
- 1024 x 768 はもはやマイナーに属するかもしれない
この辺りが気になるところです。
この解像度は「ノートパソコン」「デスクトップパソコン」に分けて考えるべきかと思います。なので一番右に、多分これだろうというものを記載しています。
ここから考えると
- ノートパソコン含めて、ブラウザの横幅の最大値は「1280px - UI」にしていいんどえはないか。もはや1024文化は去っているのでは
- デスクトップは売れ筋通り1920への変化が起きているが根強く1280 xx 1024が残っている
などが言えそうです。
そして、1366 x 768とか、これは殆どの場合ノートパソコンと考えていいかと思います。Windowds8の最小推奨解像度もこれなので、この解像度はしばらくは増え続けるでしょう。
デスクトップについては、特に大きな解像度のモニタの場合、ブラウザを全画面表示にすることは殆ど無いので、1920になっているからといって油断はできないですね。
どちらにしても、ミニマムはもう1280ベースでいいのでは
この数字を見ると、1024に合わせる必要はもはや一部を覗いて無いのではと感じます。一部というのはタブレット端末です。初代iPadは1024ですし。iPadminiも。
タブレット系のユーザを強く意識するなら1024を視野に入れてもいいと思いますが、device-widthなどを適切に設定すれば、若干縮小くらいで綺麗に収まるのではとも思います。
一時、幅1100くらいのサイトが叩かれたりした時代がありましたが、いつの間にか時代は幅1250くらいまでは許してくれるようになっています。これからのデザインはこのへんを焦点でいいのではないでしょうか。
縦幅(ファーストビュー)については、768px - もろもろ、であまり変わらなさそうです。1366 x 768も、1024 x 768 のワイド版ですから…。
しかしこうして解像度を見ていると、ノートパソコンの方がはるかに多そうですね。持ち歩きと言うよりは据え置きノートが多いのだとは思いますが、いわゆる「デスクトップ型」は、あまり売れていないようです。
アクセス解析的には、「タブでページを開きまくったまま、ノートパソコンの蓋を閉じてスリープさせる人」がどれくらいいるのか、や「タッチパッド派とマウス派の比率」辺りが気になるところです。
いわゆるWEBマーケティングなどの記事・ノウハウは
WEB戦略ニュースレターで、定期的にノウハウを
海外戦略情報Facebookページ