オルタナティブ・ブログ > 中小企業のIT営業戦略術 >

中小企業がITを活用して売り上げにつなげるにはどうしたらいいか?WEBマーケティングとWEB戦略コンサル実績350社50業種以上の実績とノウハウで、海外の最先端情報を中心に、噛み砕いてご紹介。

WEBでのコンペティター調査はどんどん難しくなる

»

Screenshot_04 昨年末、SEO界隈ではいろいろと動きがありました。

その中で最も大きい物の1つが「自分のサイト以外のバックリンク調査が、検索エンジン経由で事実上できなくなった(正確にはもうすぐ、なる)」ことです。

これによりコンペティターの調査がとても難しくなりました。今までは検索エンジンが調査に必要な情報をたくさん出してくれていたので、それを使ってお金をかけずにヒューマンリソースの消費のみで行うことができていました。

しかしそれが、少なくとも「より工数がかかる」「他のサービスの導入を考える必要がでてくる」という事態になっています。

コンペティターの調査ができなくなった経緯についてですが、ちょっと込み入った話になりますが、SEO業者さんに丸投げてしているような場合は、ぜひ把握しておいて下さい。

コンペティタ(競合)調査ができなくなったわけ

それは

  1. Yahoo!JapanがGoogleを検索エンジンのパートナーとして採用した結果、検索エンジンのポリシーがGoogleに寄るようになった
  2. Googleは、あるサイトについて、そのサイトの情報はそのサイトの管理者だけが知っていればいいと考えている。言い換えれば、“そのサイトにどこからどれだけのバックリンクがあるかどうかなどの、サイトに関わる情報”は、そのサイトの管理者だけが知ることができればいいと考えている。その結果、「linkコマンド」や「Yahoo!SiteExplorer」は使えなくなった。
  3. 米国Yahoo!はGoogleとではなくBingと提携した。その関係で「linkコマンドはBingと同じ結果を返すように」「米国YahooSiteExplorerは、APIは2011年末で停止、WEB上からは2012年いっぱいで閉鎖予定」となった
  4. Bingのlinkコマンドは、正確な値を返さないため、事実上使えない

ということがあったためです。結果として自社サイト以外の情報を得ることが事実上難しくなったんですね。

SEOにおいて重要なバックリンクについての調査もできなくなりました。

今は、例えばこのサイトでも「Google化対応被リンク競合チェックツールα版 」などを作って対応していますが、米国Yahoo!SiteExplorerが使えなくなれば、また考え直さなければいけません。

ただ、むしろ今までが情報を出し過ぎだったのかもしれません。

調査ができないと参入リスクが高まる

他のサイトの競合調査ができないということは、ある市場に参入すべきかどうかの判断指標が1つ失われたということです。それも大きな指標が。

市場調査についてはキーワードツールが使えますので、これをメインに市場規模などをうかがい知ることができます。

しかし、実際そのキーワードという「市場」にどれくらいの競合がひしめいているのか、どれくらい強いのかということは、競合の調査ができなくなることでかなり分かりづらくなりました。

例えば今までは、そのキーワードでのトップサイトがどこからリンクされているかで、必要なリンク数が大ざっぱに把握できました。必要リソースの見積もりができました。

また、リンク元のサイトでの紹介の仕方から戦略や戦術を読み取ることができました。セールスメッセージやUSPの組み立てに役立てることができました。

また、キーマンであったりキラーになるポイントを見つけることもできました。

そういったものが、かなり調査しづらく、あるいは工数がかかるようになってしまっています。

今年の頭からこういった状況に切り替わっていますので、昨年通りのやり方を考えている方は、何か問題が起きないか再確認することをオススメします。

新しく水平展開を仕様と思って「あれ、これってなんで今使えないの」という事態になると大変ですし、最悪なのは数字がおかしくなっていることに気づかずに、突き進んでしまうことです。

これからは検索エンジンではなく、サードパーティ的なサービスを導入する必要がある。

検索エンジンサービス界の流として、他のサイトの情報は出さないという方針が続きそうなので、検索エンジンからの情報は期待できない、と考えるべきです。

もし何かの理由でまた分かるようになったらもうけもの、くらいが良いと思います。

とは言え競合調査は行いたいところですよね。

その時に頼りになってくるのが、検索エンジンではないが、検索エンジンマーケティングに必要な情報を日々収集しているようなサービスです。

これからはこういったサービスへの乗り換えが必須になってくると思います。

そういったサービスはいくつかありますので、みなさんのニーズに合わせて探して頂くのが良いと思います。

その中で、世界的に最も信頼を置かれ、利用者が多い(私の主観ですが)「SEOmoz」については、私のブログの方で色々と紹介をしていますので、よろしければご覧下さい。

▼SEO Software. Simplified. | SEOmoz

関連記事

  1. SEOmoz 解説~はじめに~ - 『WEB戦略らうんどなっぷ』
  2. SEOmozのLinkscape関連メモ[PageAuthority , DomainAuthority , MozRank..] - 『WEB戦略らうんどなっぷ』
  3. 「SEOmozまとめ」SEOmozAPIを使うとできること(1) - 『WEB戦略らうんどなっぷ』
  4. SEOmoz利用版・Google化Yahoo!競合調査チェックツール

無料「ウェブ解析ガイドブック」のご案内

Banner_miniアクセス解析やウェブサイトの現場での運用について書いた初心者向けガイドブック、『「現場で使える」WEB解析入門』をリリースしました。

企業でウェブ解析を内製化したい!ノウハウを溜めたい!というあなたにぴったりです。約3万文字、ぜひ会社に一冊どうぞ。

無料でダウンロードできますので、ぜひお持ち帰り下さい。印刷も自由です。(^-^

→ 無料ダウンロードはこちらから

WEB戦略ニュースレターで、さらに定期的にノウハウを

ブログでは書いていない、そもそもの考え方や掘り下げた内容をお送りしています。 WEB戦略無料メールマガジン

→メルマガのサンプルはこちら

Comment(0)