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スマートフォン、テザリングへの期待!

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テザリング。
これは時代が大きく変わることを意味すると思っていた。

auからテザリング可能な端末が今年4月に発売されたかと思えば、NTTドコモから今夏テザリング可能なスマートフォンが7機種も投入されるとの発表があった。

テザリングはスマートフォン端末本体がモバイルWi-Fiルーターとなり、ノートパソコンやタブレット、携帯用ゲーム機など、複数台をインターネットへ接続できるようになる。

そこでテザリングを使用した場合のパケット代を各サポートセンターに電話して確認してみた。
<ドコモ>
・パケ・ホーダイダブルなど音声通話プランのパケット定額で利用の場合
 パケット通信料=上限10,395円/月
・データ通信のみ(音声通話は入らない)のFOMA定額データプランで利用の場合
 パケット通信料=5,460円/月
※なおテザリングの利用にはspモードの契約が必要とのこと。

<au>
パケット通信料=上限5,985円/月

現時点では音声通話を含めると、auのテザリング対応スマートフォン端末(現時点ではHTC EVO WiMAX ISW11HTのみ)を利用すれば、タブレットデバイスやノートパソコンはこの端末にテザリングを利用してWi-FIで繋げることにより通信契約しないでデータ通信が可能になる。そして料金的にも1台分のパケット通信代で利用可能となり安く利用できそうである。

要は音声通話が可能な1台分のスマートフォン回線契約でタブレットデバイスやノートパソコンなどもテザリングを利用してWi-Fiを通じデータ通信が利用できるところに、大きな時代の変化が生じていると思っている。
そうなれば、モバイルWi-Fiルータは要らなくなり、料金的にも端末の数も減りさらにスマートな環境が整うのである。

そこで、冒頭の「これは時代が大きく変わることを意味すると思っていた。」と過去形なのは、この1台分の料金で他のデバイスもWi-Fiを通じてデータ通信が利用できると思って新しい時代の幕開けを感じていたのだが、それが上記の調査結果のように調べていくとどうもそこまで喜べる感じではないようであることが分かったからである。

それは、ドコモの音声通話プランのパケ・ホーダイダブルの場合は上限が設けられているがそれでも2台分の回線契約に近い料金が発生することになるようである。
そう甘くはないということであろう。
ただ、これらの料金はテザリング対応機種が増えてテザリング利用者数が増えるとまた変わってくるかもしれない。他社との競争で安くなるのか。はたまたデーター量が増えることによりデータ通信速度が出なくなることを懸念して逆に高くなるのか。。。

各社の状況や思惑がこのテザリングには影響しそうである。

また、ネットで調べていくとテザリングを利用するとバッテリーの減りが早くなるとの声が多いため、できれば充電用バッテリーを準備していると安心であろう。

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