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ライフワークとしての学びを考えます。

つらくてもう嫌だと思っても頑張れるもの

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最近、三谷幸喜監督の「清須会議」、北野武監督の「アウトレイジ ビヨンド」を観ました。

この二つの映画で、特に印象に残っている俳優がいます。

小日向文世さんです。

小日向さんは、「清須会議」では、冷静沈着で頭脳明晰、打倒秀吉をめざす丹羽長秀役、「アウトレイジ ビヨンド」では、裏でずる賢く策を仕掛け、裏切りや抗争を焚きつける組織犯罪対策部配属の刑事役を見事に演じていました。

この、「腹に一物持っている複雑な役所」においては、今の日本で小日向さんの右に出る者はいないでしょう。

小日向さんの場合は、あのちょっと甲高い声が「ずる賢く、うさんくさい」感じを醸し出していてとても良い感じなのです。(注:経営者ではあまり出してはいけない声です)

この小日向さん、還暦ですが、名を知られるようになったのは2001年木村拓哉さん主演の「HERO」からだそうです。その前は劇団で活躍していました。テレビや映画などで売れるようになったのはここ10数年なのです。

売れっ子タレントが、舞台を経験して役者として成長するように、ライブの舞台はプレッシャーもかかりますし厳しくハードなものです。発声も鍛え直さなければ声が通りません。
小日向さんの場合は、映像の前はたくさんの舞台で研鑽を積んだのが、今の演技に生きているのだと感じています。

その小日向さんのインタビュー記事「食の履歴書」が日経新聞2014年10月25日に掲載されていました。

小日向さんは、自由劇場時代、公演の打ち上げに決まって東京六本木にある「おつな寿司」の名物「いなり寿司」を食べるのだそうです。

     ・・・・(以下引用)・・・・

つらい舞台が終わってもう嫌だと思っても「これを食べたらまた頑張ろうと切り替えられた」。今も食べると当時を思い出す。

     ・・・・(以上引用)・・・・


小日向さんでも「つらくてもう嫌だ」と思われるのですね。

私も、演奏会の舞台が控えていて、今が一番つらいとき。打ち上げで好きなレストランからホールに直接お願いするデリバリーを皆で食べるのを楽しみに頑張りたいと、あらためて元気が出ました。

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