社会貢献3.0の時代 「情報保障」 その3
めんそ~れ!
昨日は、毎月行われているオルタナブロガーの月例会でした。今回は、私が時間をいただいて「社会貢献3.0の取り組み」について発表させていただきました。
前回のブログで報告したように、今年の正月から長野サマライズセンターとソフトバンクモバイル、筑波技術大学が取り組んでいる「モバイル型遠隔情報保障システム」こそ、いままで弊社が実施してきた聴覚障がい者の支援の先に位置するビジネスとの確信をえて取り組んできていました。
今年の2月には、2名のパソコン用要約筆記者候補を採用して、訓練を開始いたしましたが、大震災が発生し、訓練が少し遅れることとなりましたが、一方では、4月に沖縄県がBPO事業拠点集積促進事業の企画提案を募集していることを知り、応募することになりました。
全国に36万人といわれる障がい者手帳を持つ聴覚障がい者に加え、潜在的な聴覚障がい者は600万人にも上るといわれています。
しかしながら、その方々を支援するパソコン要約筆記者は9,500人、実際に活動されている方は4分の1にも満たないといわれ、明らかに支援側が不足している状態です。
パソコン要約筆記がビジネスプロセスのアウトソーシングに当たるかどうかは、疑問もありますが、専門性の高いパソコン要約筆記の遠隔情報保証センターを沖縄に設立することは、雇用促進の観点からも非常に有意義なものと考えました。
5月に行われた企画提案審査で、見事採択され、6月から新規事業として県の支援を受けながら、11名の失業者の雇用を行い、育成を開始することになりました。
育成に当たっては、長野サマライズセンターからの遠隔講習を受講し、厚生労働省の要約筆記奉仕員カリキュラムを終了することができました。
9月24日には、沖縄県中小企業家同友会主催の障がい者の「雇用・就労フォーラム」において、基調講演や分科会での要約筆記も担当することができました。
昨日の私の発表には、同じオルタナブロガーで聴覚障がい者の伊藤さんもきていただき、実際に沖縄から送信している文字情報画面を体験いただきました。まだまだ、不十分なところはありますが、かなり満足をいただくことができました。
同じブロガーの皆さんにも、沖縄で入力した私の音声を文字化した画面を見ていただき、高い評価をいただきました。また、いろいろなアイデアもいただき、これからのビジネス化に活かしていきたいと考えております。
~つづく~