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社会貢献3.0の時代 「情報保障」 その2

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めんそ~れ!

前回「モバイル型遠隔情報保障システム」を聴覚障がい者の方から紹介いただいたと書きましたが、それは昨年の12月でした。たしかクリスマスだったと思いますので、きっとサンタさんからのプレゼントだったのでしょう。

その情報をもとにネットで調べてみると、「モバイル型遠隔情報保障システム」というのは、聴覚障がい者の「聞こえ」の支援である要約筆記を遠隔地から届けるという画期的なものでした。
要約筆記は、もともとは厚生労働省の要約筆記奉仕員カリキュラムに従って訓練された、要約筆記者が聴覚障がい者の傍らで、話し手の発話内容を文字で書いて教えるというものでした。
昨今ではパソコンを用いた要約筆記が広まってきており、大きな講演会などでは徐々に使われています。
しかしながら、要約筆記者が現地に帯同しなければいけないこともあり、聴覚障がい者が必要とするときにいつでもその支援が受けられるというものではありませんでした。
「モバイル型遠隔情報保障システム」というのは、要約筆記者が帯同していなくても、聴覚障がい者がスマートフォンを利用して、要約筆記者に連絡して、話者の音声を届けると、同じスマートフォン上のブラウザを通して、音声に対応した文字情報が返されるというものでした。
文字情報は専門の要約筆記奉仕員の方が、情報を聴覚障がい者の理解しやすい文章に要約してお届けするものでした。

さらに、インターネットで検索していくと、「筑波技術大学」「ソフトバンクモバイル社」「長野サマライズセンター」という3者が協力しているプロジェクトだということがわかりました。
2009年からその3者が実証実験を実施しており、2010年にはいろいろな成果が報告されておりました。

お正月の間、この件がずっと気になっておりました。今後、弊社が進んでいく道を指示しているようでした。

正月明けに仕事始めの日にもう一度インターネットで長野サマライズセンターのページを確認すると、「協力企業募集」という記事を目にして、いてもたってもいられずに、すぐメール連絡を取りました。
そうしたら、すぐに責任者のOさんからお電話をいただき、ぜひ一度見てもらいたいということで、広島の特別支援学校の方々に実施されるデモを観に行くことになりました。

そこでは、会場の音声がスマートフォンにどんどん表示されてきていました。長野サマライズセンターのOさん、ソフトバンクモバイルのUさんとの面談で、これからの弊社の進むべき方向を再確認できました。

会社に戻ると、すぐ、今までの弊社職業訓練受講者のうちで、タイピングスピードが600文字以上のメンバーをピックアップし、この仕事の希望者を2名採用しました。

それから始めたのが、情報保障というのは何かという学習でした。
長野サマライズセンターとSKYPEで結び、厚生労働省の要約筆記奉仕員養成カリキュラムを受講を開始しました。
少しずつ採用した2名が要約筆記者としてスキルを身に付けつつあったころに発生したのが、東日本大震災でした。

私どもの訓練は、まだ途中でしたが、長野サマライズセンターでは、被災地の聴覚障がい者のしえんということで、始めたのがニュースの文字情報発信でした。
震災直後、菅首相や枝野官房長官の発表が何時間かごとに行われていましたが、当初は何の情報保障もされておりませんでした。
したがって、被災地の聴覚障がい者の皆さんには少ない情報しか届いていなかったというのが現実でした。
弊社も長野サマライズセンターと共同歩調を取りたかったのですが、まだ、スキルが十分ではなくお手伝いができなかったのがとても残念でした。

~つづく~

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