ジョブカード廃止するんですかね ~沖縄の雇用促進 その5~
めんそ~れ!
台風が通過中の沖縄からレポートです。
今年から沖縄の失業者のスキル向上と雇用促進に微力ながら貢献しようと始めた基金訓練ですが、5コース約100名の卒業生を送り出しました。
現在も3コースを開催中で約60名が受講しています。
1月から4月までに募集したコースでは、受講希望者は応募に当たって事前にキャリコンサルタントの面談を受けてジョブカードを作成することになっていました。
5月以降は、事前にジョブカードの発行をしてもらわずに訓練実施企業で訓練中にジョブカードを発行することとなりました。
残念ながら、弊社ではジョブカードコンサルを行えるキャリアコンサルタントがいなかったので、雇用・能力開発機構の助けを受けて、5月コース・7月コースの受講生のジョブカードを発行してもらいましたが、私自身ジョブカード講習を受講してジョブカード発行ができる資格をとりました。
当初、ジョブカードに対する認識が低く履歴書・職務記述書と何が違うのか分かりませんでした。(そういえば昨日の事業仕分けで某氏が同じような発言をしていました)
実際にジョブカードの発行を支援するコンサルタントの活動をして見て分かったことは、ジョブカードが普及したらいろいろな点で効用があると感じました。
今求人募集をすると応募してくる人は皆さんまちまちの履歴書や職務記述書をもってきますが、ジョブカードに統一されたら受け取る企業側は非常に助かると思います。
また、提出する求職者もジョブカードがエクセルでできているので、何度でも使える上に、更新が容易です。
ジョブカードコンサルは、求職者が実際にやってきた仕事を、求人を出している企業に分かりやすく示すことができるように記述の仕方をガイドします。
求職者はコンサルを受けながら、自分の経験を振り返り、就職希望の企業への想いも込められることになります。
そう考えると結構良い制度だと思ったのですが。。。
本来なら300万人に普及させるのが、現時点ではまだ30万人にしか普及されていないということのようです。
それ自体は問題だと思います。もっと強烈なリーダーシップで普及を推進する人がいなかったのが原因なのだろうと思いますが、定着すればよい制度だと思うので、ここで廃止になってしまうのは非常に残念です。
多分、このように書いても分からない人が多いと思います。それくらい知られていないのですよね。