士業ITアドバイザー協会 創立総会&シンポジウム
昨日は「士業ITアドバイザー協会」の設立総会&シンポジウムに参加して、簡単でしたが冒頭にご挨拶をさせていただきました。
今回の立場は、一般社団法人日本中小企業情報化支援協議会の代表理事として参加した訳ですが、当団体や私自身も今まで(10年ほど)中小企業の情報化支援のパートナーとして会計士や税理士、中小企業診断士、ITコーディネータなどいろいろな方々と組もうとしてきました。
なかなか難しいと感じるのはITというツールが持つ特性と経営改善などの支援のプロセスの間で整合性を保っていくことです。ITを導入するということは当然コストがかかる訳なので投資する金額に見合った効果を最初に見越しておかないといけません。ただ、中小企業でIT投資に見合う効果を仮説とは言え見出すのは簡単なことではありません。
また、ハードウェアやソフトウェアを販売などに絡む部分に士業の方々に入ってもらうのも難しい部分があります。士業の方の場合には販売という行為(売り込む行為)をあまり得意とされていない方が多いので積極的には協力していただけないことも度々ありました。
ですから、ほとんどの場合は事務機器(コピー機など)を販売されているリセラーさんと一緒に中小企業の情報化支援をしてきたというのがこの10年になります。
しかし、ここに来て中小企業向けの「クラウド」システムがいろいろと出てきました。面白いことにハードやソフトを中小企業向けのバンバンと売ってきたリセラーさんは、この「クラウド」システムを販売するのがあまり得意ではありません。ハードやソフトをリース契約で販売する(期限を切って売り切る)、そしてリースアップの時期に次期システムの提案をするという営業プロセスとは商流が根本から違うということと、人海戦術で市場攻略している営業スタイルでは人件費の投資とリターン(利益)のバランスが悪いようです。
クラウドという月額課金型で、ハードもソフトも自社内ではなく安心安全なデータセンターなどで運用管理してしまうモデルは、従来のオフィス持ち込み型ITとは全然異なる商材になるのでしょう。
では、誰が紹介(販売)するのか?
と考えたときに、私は法人向けに保険などを販売されている方々が最適では?と考えています。
様々な保険を扱っている保険代理店さんが、クライアントに最適の保険を紹介するように、クラウドシステムを紹介していく。
そんなイメージがあるので、FPさんなどにもいろいろと声がけしていました。
昨日の士業ITアドバイザー協会に参加された士業の方々がクラウド商材についてどのようなイメージを持たれたかわかりませんが、以前のIT商材の販売協力を士業の方々にお頼みしたときとは明らかに会場の雰囲気は違っていました。
これからの"士業ITアドバイザー協会"の動きから目が離せません。
ただ、士業 "ICT" アドバイザー協会という名称にしたほうが "IT" 時代との違いを明確にできたかもとは思いました。
ここでいう C は、
C=コミュニケーション利用
以外にも
コミュニティ構築
コラボレーション推進
クラウド活用
などの意味を含みます。