業界は無くならないが、プレイヤーは変わる
「ガソリン車と製造ノウハウが違うので既存のメーカーの優位性はありません」
と語ったのはインドの電気自動車メーカーの創業者です。
http://www.nhk.or.jp/special/onair/091025.html
「業界」
という言葉すら揺らいでいるのが最近のビジネス環境の大変化ではないかと
感じています。
広告業界、テレビ業界、自動車業界、出版業界
広告に関しては、
インターネット関連の広告の伸びが新聞などの広告収入を激減させています。
その広告手法も従来のマス広告とは違っていますので、
業界の優位性があるかどうかというと怪しい感じです。
テレビは、デジタル化することでネットとの垣根が無くなってきています。
社員の高い給与水準、番組制作コストを跳ね上げる制作会社の多層構造、
広告制作の代理店構造、
これらのシガラミを外すには、インターネットでの番組配信、
IT関連のテクノロジーを利用した新しい発想ができる制作会社の台頭などが、
テレビ業界という概念を崩していくでしょう。
自動車については、
スモール・ハンドレッド
などのIT関連の会社が環境に優しい電気自動車製作にとりかかっている。
出版業界については、もはや説明するまでもありません。
これらのことを学生にも説明していますが、
昨日は仙台の講演で話をさせていただきました。
時代は大きく変化して、IT関連の会社ですら
従来のビジネスモデルを維持することは難しくなってきています。
新しい時代にどのようなビジネスで社会との関わり合いを継続するのか
ということを必死に考えないといけない時代になってきています。
従来のスピード感では、そのような予測も次世代的な感覚でよかったのですが、
今は数年後の社会の姿が近未来と呼ばれるようになってきています。