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逆さづりの発想が面白い

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「フニクラ(fuikura)」という言葉を知りました。これはスペイン東部居住者ののカタルーニャ語だそうで「ガウディの逆さづり実験の曲線」の意味だそうです。短い単語に長い意味がついているのですね。

このガウディとは人の名前です。スペインの近代建築の巨匠アントニオ・ガウディという人です。彼は力学的に安定した建造物を作ろうと、長年考えていた人で、とくに、建築物に曲線を取り入れることを研究していたようです。双曲線、放物線などのを、建築物にいかに重心を安定させて取り入れるかを得意としている建築家として有名だそうです。私は専門家ではないので、聞いた話をそのまま書いているので、ガウディ紹介は正しいかどうかはわかりません。そのガウディの話のなかで、この「逆さづり」が紹介されていました。

サグラダ・ファミリア(ウィキペディア)、文化遺産にもなっている、スペイン・バルセロナにあるカトリックの教会です。これが、アントニオ・ガウディによる逆さづり実験のフニクラを取り入れた建築物なのです。ウィキペディアのアドレスを入れてありますので、このサグラダ・ファミリアを逆さまにしたところを想像してみてください。HPを丹念に探すと、逆さづり模型の絵も見つかるでしょう。とにかく面白いです。

私が面白いと思ったのは、全部を逆さにつるして、つるした先に重りをつけてそれで建物の安定を考えたという発想そのものです。建物の重心をどうするかということを摸索したのでしょうかね。そのさかさまにつるすというアイデアが、凡人ではない所以なのでしょう。

物事を、ある方面から見たことを真実と決めつけしまうことがよくあります。いろんな角度で、多方面から検証しようということを常に持ち合わせることってなかなかないですよね。まさか、逆さにするなんて思いもよりません。これは日常で、とても大事なことと思いました。

逆転の発想なんて言葉がありますが、ちょっとイメージは違うかもしれませんが、逆さづりも地面に、安定感を求める建築するという考えからでは、素人の私には思いつかないです。

先人に学ぶことは本当に多いですね。常にさかさまから物を見る習慣を、ちょっと意識してみましょうかね...

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