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ドコモのCMを見て「ライフサイクルイノベーション」を思う

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小川浩さんのエントリーで思い出しましたが、最近のドコモのCMを見ると「ライフサイクルイノベーション」(原題:Dealing With Darwin)の以下の図を思い出してしまいます(図は公式サイトより引用)。

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多くのランダムなイノベーションを推進すると結局どれも中途半端になり全体的な効果がゼロになってしまうというお話しです。中途半端に資源を投入しても、よりフォーカスが定まった競合他社には勝つのは困難ですし、特にテクノロジー関連の市場では各領域において少数のプレーヤーしか生き残れないことから、これは当然です。

「少数の戦略にフォーカスするのはリスクが高いので、できるだけ多くの戦略を同時に行なう」いうやり方が実は一番リスクが高い(ほぼ確実に全部失敗するから)というのが著者ジェフリー・ムーア氏の主張であります。

これから先、ますます市場自体が右肩下がりになり、経営資源の確保が困難になってくる中で上記の主張が当てはまるケースがさらに増えてくると思います。

Comment(2)

コメント

流れ星

イノベーションとは、革新的な技術の出現によって引き起こされる新しい社会的現象さえも伴う大きな変革である。そのような変革が同一業界で一時期に多数引き起こるケースは稀である。
現在の通信業界はそのような稀なケースに該当する状況にはないだろう。イノベーションという言葉を誤用してはいないでしょうか。
ドコモが現在行っている社内改革は、既存業務の見直しや改善であると説明されていることから、各担当部署がそれぞれに取り組めばよい話である。方向性としては、顧客満足度の向上で一致している。
ソフトバンクよ、深読みは無用だろうので安心せよ。m9(^▽^)

nmaeda

日本のマーケティング業界では、イノベーションを革新的~に限定しているのかも知れませんが、
シュンペーターは、新商品(消費財)投入なんかも含めています。

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