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サウスパーク全エピソードをネット公開

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米国の強烈アニメ、サウスパークの公式サイトで全エピソードのネット公開が始まったようです(ソース)。強制CM視聴で完全無料。IPチェックもしてないようなので日本からでも視聴できます。CM時間もわずかで延々と見せられることはないのでストレスなく観れます。

日本語吹き替えしてニコニコで配信したらキラーコンテンツになりそうですけどね(字幕だとコメントとごっちゃになってわかりにくいでしょうし)。

この例に限らず、CBS、ABC、NBC等の米国メジャーTV局のサイトを見ると、キラーコンテンツ(Heroesなど)をノーカットで流すのが常識化しています(残念ながら、IPチェックがかかっていて日本では観られないものがほとんどですが)。第二xxxというように、ネット配信を隔離して番宣やオマケ映像を細々と流している日本のテレビ局とはずいぶん違うなという感じがします。日本では「テレビ局もネット配信に対応してますよ」と言いたいためだけにアリバイ的にやってるのかと疑いを持ってしまいます。

そういえば、シロクマ日報でもカバーされていた先日のNHKの放送記念日特集で、米ABCの人が 「視聴者がどこに行こうと我々はついて行く」と言っていたのが印象的でした。我々はおもしろいコンテンツを作るのが商売だから、ネットだろうが、エレベータ内のディスプレイであろうが、ガソリンスタンドのディスプレイであろうが媒体にこだわらず視聴者にコンテンツを届けていく(その結果、広告収益を最大化できればよい)という意気込みでしょう。放送電波は多くの媒体の中のひとつにしか過ぎない(現時点では一番影響力がありますが)という発想です。「一に視聴者、二にコンテンツ」という発想と言い換えてもよいかもしれません。

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