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中国のミュージシャンにとってCDは名刺代わり?

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ちょっと更新が滞っておりましたが、それは、この1週間ネット系企業の調査に北京に行っていたからであります。ホテルではLANが無料で使い放題とネット事情は必ずしも悪くはないのですが、なんせ朝から晩まで予定が詰まっていましたので。調査自体の中身はコンサル案件なのでここでは書けないですが、こぼれ話的なトピックをご紹介します。

ある中国人ミュージシャンと話したのですが、彼は「中国のミュージシャンにとってCDは名刺みたいなものだ(笑)」と言ってました。つまり、コンサートに来てもらえるよう自分たちの音楽を知ってもらうために無料で配る存在になってしまっているということです。

ご存知のように、中国におけるCD、DVD等のパッケージ・メディアの違法コピーの状況はすさまじく、勝手に作られたCD(勝手に作られたジャケット付)が、怪しげな露店だけではなく通常の店にも並ぶという状況です。ゆえに、CDの販売で稼ぐというのは事実上不可能になっており、ミュージシャンはコンサートで稼がざるを得ないという状況なわけです。

それでも、「普通のミュージシャンが普通の生活を送る分には全然問題ない」ということです。まー、これがあるべき姿であるとは言いませんが、こういう世界もあるということです。

また、パッケージ販売のビジネスが成り立たないため、広告収益モデルのような新たな形態のネット音楽ビジネスがかえって急速に普及する可能性もあるように思えます。

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