EMIがDRMなしのMP3ダウンロード販売を検討中!!
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先日、ジョブズのDRM不要論は一種の壮大な釣り発言ではと書きましたが、必ずしもそうとは言い切れないようです。WSJの記事(英文、非購読者はサマリーのみ公開)(追加:ITmedia本体に全訳が載ったそうです)によれば、EMIがDRMフリーのMP3ダウンロード販売を行うべく、iTMSを初めとする複数のサイトと交渉中とのことです。驚くべきは、古い楽曲とか売れ筋以外の楽曲というわけではなく、全作品をDRMなしで公開しようとしている点です。
DRMフリーになれば、どのダウンロード販売サイトの曲もどのプレーヤーでも(パソコンでも)再生できるようになりますので、結果的に市場が広がりレコード会社にとって利益になるとしていますが、当然、違法コピーやP2Pへの放流は増えるでしょうから、なかなか思い切りが必要な決断です。リスク回避のために、ダウンロード販売業者に多額の前払い金を要求することも検討中とのことです。
まだ、何も正式に決まっているわけではないですし、キャンセルになる可能性も十分にありますが、こういう話が出ること自体、欧米コンテンツビジネスの懐の深さを感じます。
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