オルタナティブ・ブログ > 栗原潔のテクノロジー時評Ver2 >

知財、ユビキタス、企業コンピューティング関連ニュースに言いたい放題

中国製マイクロプロセッサと知財と政治のゴタゴタ

»

なぜかあまり日本では話題になってないようですが、中国製マイクロプロセッサGodson-2に関する記事

現状は、0.18μmプロセスで400-500Mhzですが、年内には0.13μmプロセスまで行けそうだということです。

命令セットはMIPSとほぼ互換のようですが、MIPS社とライセンス契約結んでるわけではないので、知財上の問題が生じそうな懸念があるとのこと。

記事中では最新プロセスでの製造を可能にするために、TSMC(台湾の半導体メーカー)に製造委託するという可能性も示唆されており、そうすると(大陸)中国が台湾にアウトソースするという、いかにも政治的にもゴタゴタしそうな話ではあります。

しかし、中国がWintel無視して、紅旗Linux+Godsonを国内標準にしてしまうと、世界のIT市場構造にもけっこうインパクトがあるんではないでしょうか。

Comment(3)

コメント

Manabu

台湾と中国は経済的にはずいぶん密な面もあるので、TSMCに作らせたいところでしょうが、米国が黙ってないでしょうね。
米国が台湾に圧力をかけている隙に、フランスやイスラエルが中国に接近するというのが順当な見方では?

ところで、
http://jcst.ict.ac.cn/cone/cone52.html#paper12
とか関連サイトの英文だけ眺めてもなかなか活発なようですね。。。

ちよこ

TSMCにこの程度のプロセスのものを作らせるのに、なぜ米国が黙っていないんでしょうか? アメちゃんのプロセッサ買えって言う意味?
SMICは8インチだし既にそれなりだよ。キャノンだったと思ったけど。TSMCに作らせるのは、ある意味既にキャパの問題かもよ。前工程も、設備を買ってくればできる時代なんだから。

Manabu

すでに8インチなんですねぇ。歩留まりはどのくらいなでしょ…

技術より政治のお話になっちゃうんじゃないかなと思ったところです。
米国(政府・ロビイスト・業界団体)は、自国(自分)の利益になる手札は、直接・間接的にその場に応じて使ってくるから、その手札のひとつになりやすいかなと。

自由貿易になってきたとはいえ、輸入・輸出は政府の掌握範囲内ですからねぇ。

米国は、その時々の場面でころころ変わるので、逆に、米中の関係がすばらしく良くなっちゃったら、台湾をないがしろにして、TSMCなんか使わないで米国本土のFabを使ってくれと米国側から言うかもしれないし。。。。

ともあれ、米国ばかり見ている事に反省しちゃいました。

コメントを投稿する