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プログラミングでメシが食えるか!?

またまたEthdelayProのデモ

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今日は午後、回線遅延シミュレータ:Ethdelayシリーズのデモに行ってきました。デモに行く際には毎回、最上位機種のEthdelayProを持っていきますが、高いのを売りたいから、ではなく、デモがしやすいからです。

Ethdelayシリーズの中では、EthdelayProだけに測定機能があります。測定機能は回線のスループットや遅延の様子を簡単に測定し、グラフや数値で表示する機能です。そのくらい、フリーソフトを使えば簡単にできる、と思うかもしれませんが、そうでもないのです。

一般的な回線性能測定ソフトウェアは、送信側と受信側の2つが必要で、ホストが2台必要になります。デモに行く際に、Ethdelayと、Ethdelayコントロール用のPC、さらにホストを2台持っていくのは、かなり大変で、そこまでやるのは私が知っている限りでは、宮沢さんくらいでしょう(宮沢さんはイリーガルビューのデモの際には、スーツケースを使い、4〜5台持って来ます!)。

さらに、もっと大事な違いがあります。

EthdelayProの測定機能は、絶対遅延時間が測定できるのです。ホストを2台使うタイプの場合、2台のホストの時刻を完全に同期することが不可能で、どうしても測定できるのは相対遅延時間になってしまいます。EthdelayProの測定機能は1台のホストで送信側・受信側を同居させていますので、絶対遅延時間が測定できるのです。

もっとも、EthdelayProに測定機能を持たせた理由は、デモをしやすいように、というわけではなく、「設定の確認用」です。Ethdelayシリーズでは、

・回線遅延
・帯域制限
・パケットロス

を設定できますが、実際に指定した設定により、パケットがどのように流れるのかを想像するのは、慣れた人でないと難しいのです。特に回線遅延で分散を指定した場合や、帯域制限とバッファサイズの関係などは難しく、計算通りになるかどうかも不安なものです。そこで、設定した後に、測定機能で実際にパケットを流して様子をすぐに確認できるようにと、測定機能を同居させたのです。

ということで、デモにはほとんどの場合、EthdelayProを持っていきますが、そうすると、ほとんどのお客さんがEthdelayProを選択します。Ethdelayは小さくて安いのですが、精度が低く、管理ポートが同居、という点で気に入らないお客さんが多く、EthdelayExはコンパクトなのですが、実はEthdelayProとそれほど値段が違わない、ということで、1台目は測定機能がついているProが欲しい、というケースが多いのです。

Ethdelayシリーズは発売当初は技術アピール用に、という考えで、実際にはそれほど売れないだろう、と考えていたのですが、今年に入ってからは毎月かなりの台数が売れています。最初は安いEthdelayが多かったのですが、最近は上位機種がほとんどになってきました。お問い合わせをいただき、デモをしに行って売れなかったことはまずない、というくらい、競合製品がなく、しかも、欲しいところでは絶対に欲しい製品のようです。不正接続検知システムのIntraGuardianシリーズのように数が売れるわけでもなく、大規模向けDHCPサーバ:ProDHCPのように高い(というほどでもないのですが)製品でもないので、それほど儲かる製品ではないのですが、Ethdelayのデモなどをきっかけに、IT業界のネットワーク関連の現場の情報も多少なりとも幅広く知ることができますし、ついでに当社の得意分野を知っていただくきっかけにもなる、広告塔のような製品です。

C1
外回りをしていると、時間の空きができたりして、こうやって余計なお金とカロリーが・・・

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