それは良い習慣なのか、悪しき習慣なのか、それとも無意味な繰り返しなのか

　ある男が、ニューヨークの街のまん中で、砂をまきながら歩いていた。不思議に思った通行人が尋ねた。
「何をなさっているんですか」
「ワニ除けの呪いですよ」
「ワニですと？ニューヨークのまん中に、ワニなんざいませんよ」
「それごらんなさい。ちゃんと効き目があるでしょう？」
（米国、パーティ・ジョーク）
― 中島らも『ガダラの豚〈3〉』より ―

良いと信じて続けていることであっても、
時々は疑う必要がある。