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事業アドバイザーとして活動する以前は、会社の経営者として様々な事業を立ち上げていました。その時代の失敗談、成功談から最近の事業アドバイス事例、改善事例など、事業繁栄のヒントになる実体験を書きます。

税務調査の電話

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長年、事業をやっていると、早かれ遅かれ税務調査が入ることになります。

最初に税務調査の連絡があったのは、会社を作って2、3年目でした。

現場で携帯で会話した記憶がありますので、会社に電話があり、折り返し電話したのだと思います。

最初の電話では、「忙しいので無理」と返事しましたので、また電話するとのことでした。

1ヶ月もしないうちに、担当の税務署員から電話がかかってきました。

「先日、お願いしていた税務調査ですが、ご協力お願いできませんか?」

「前も言ったように平日は無理やけど、土、日やったら時間取れますけど?」

「いや、こちらは土、日は休みですので、平日しか無理なんです」

「そしたら、夜の9時以降に来てもらえまっか?」

「それは遅すぎて無理です・・・」

「じゃあ、朝の6時頃は?」

「いやー、それも無理です。半日で結構ですので、平日の昼間に何とかなりませんか?」

「忙しいから昼間は無理やな。暇になったら時間は取れるけどな」

「それは、いつくらいになりますか?」

「そうやなあ・・・、しばらくは目が回るくらいに忙しいから、まあ、1年後には落ちつているやろう!ガハハハ!」

「いや、1年後は無理です。少しの時間で結構ですので、お忙しいとは思いますが、そこを何とかお願いできませんか?」

「別に協力せんとは言っとらんで。平日の昼間以外やったら協力するって言ってるやろ?平日の昼間抜けてもいいけど、その損失は補填してくれるんか?」

「それは無理です・・・」

「無理無理ってお前、さっきから無理とお願いしますしか言ってないやんけ!この電話でも仕事の手を止めてるんやぞ!あんたは電話でも給料もらえるやろうけど、こっちはそんな甘い世界と違うんやぞ!」

「は、はい・・・」

「とにかく今は忙しいから、もう邪魔せんといてくれや!」

・・・と、こんな感じのやりとりでした。

普段は上品な私ですが、現場では態度が大きくなる「現場モード」に変身しますので、こんな電話があると、さらに鼻息が荒くなってしまうのです。(笑)

しばらくすると同じ担当者から電話があり、また同じような会話になりました。

そして、もう電話がかかってくることはありませんでした。

税務調査は強制で絶対的というイメージがありますが、断れることを知ったのです。

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