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事業アドバイザーとして活動する以前は、会社の経営者として様々な事業を立ち上げていました。その時代の失敗談、成功談から最近の事業アドバイス事例、改善事例など、事業繁栄のヒントになる実体験を書きます。

プールに付帯する物の値段

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塗装が終われば工事は完了し、竣工調査などを残すのみになります。

塗装工事は終わりかけていますので、気も抜けかけていたのですが、建設会社の所長からこう聞かれました。

「溝ぶたなどの納品はいつ頃?」

「あ・・・、ああ、来週くらいと思いますけど、すぐ確認取りますわ」

平静を装って返事しましたが、内心は「しまった・・・」と焦っていました。

なぜなら、まだ発注していなかったからです。(笑)

プールの周囲は溝になっていますので、滑り止めの付いた溝ぶたが必要になります。

それに、各コースを仕切る「コースロープ」も必要です。

他にもありますが、こうした必要な物もプールの価格に入っているのです。

それは理解していましたが、別に加工や工事が必要ではありませんし、どこかに注文するだけですので、軽く考えていました。

プール本体に比べたら少額ですし、今まではそれどころではない連発でしたので、すっかりどこかに飛んで行ったのです。(笑)

どこに注文するかもわかりませんので、プール周辺の設備を請け負い、今回の工事の親会社になる会社に聞きました。

条件としては、その会社が買う価格で、すぐに納品してくれることです。

かなり自分勝手な条件ですね。(笑)

でも、うまく話をつけてくれて、直接交渉しました。

最初は少し高めの値段を提示されたのですが、「次からもずっと仕入れますんで、ここは思い切ってドンと安くいきましょう!」という、いつもの調子で話をしたら、すぐに話がつきました。

ちょっとの交渉で、その会社と同じ価格で仕入れられることになったのです。

さらに、「一日も早く納品してください!」と強烈にプッシュするおまけ付きです。(笑)

私の希望としては、「早い、安い、うまい」でしたが、でも、「早い、安くない、それなり」という感じでした。

プール本体に比べたら気にならない金額ですが、専用のプラスチック製の溝ぶたですので、意外と高いのです。

今回は子供用プールもありますので、溝ぶたの総延長が100メートルくらいになります。

また、コースロープは25メートルですので、1本だけで何万円もします。

単価は安くても、いろいろかさばりますので、かなりの金額になってきました。

それでも、メーカー希望小売価格の半額くらいになっていますので、これ以上安くするのは無理ということです。

今回の工事はすでに赤字を垂れ流していますので、これ以上の赤字は避けたかったのですが、赤字の追加が確定しました・・・。

最後の最後にだめ押しを食らった感じでしたが、普通に仕入れるよりは安かったですし、納期も早かったので、良しとしなければなりません。

こうして、竣工調査までに間に合うことになったのです。

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