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事業アドバイザーとして活動する以前は、会社の経営者として様々な事業を立ち上げていました。その時代の失敗談、成功談から最近の事業アドバイス事例、改善事例など、事業繁栄のヒントになる実体験を書きます。

塗装と自然のいたずら

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屋外の塗装は、屋内と違って何倍もやりにくいものです。

特にステンレスプールのように広い面積の塗装は、思いがけず自然の恩恵を受けます。

いや、自然の恩恵ではなく、自然のいたずらを受けます。(笑)

雨や雪の影響は考慮していますし、それを見越して作業工程も考えているのですが、予想外の自然のいたずらがありました。

それは、風で砂ぼこりが飛んでくることです。

今回の工事現場は滋賀でも田舎です。

国道を走っていて、その市町村に入ったとたんに暗くなり、次の市町村に入ったら明るくなるくらいの田舎なのです。

また、その小学校の裏は田んぼや畑が広がっていて、風がビュービューと通る環境にありました。

さらに、最終工程に近付くにつれて風が強くなるという、強風ならぬ強運も兼ね備えていましたので、ほこりが付着してザラザラになってしまうのです。

乾いていない塗料にほこりが付着すると、表面張力で塗料がほこりを巻き込んでしまうわけです。

さらに、砂ぼこり以外にも得体の知れないゴミが飛んできて、それを塗料が巻き込んでしまっていました。

何やら籾殻のような物体も付着していて、その先端がとがっていましたので、素足で踏んだら足が切れてしまいそうです。

プールに入って足が切れたとなったら、笑い事ではすみません。

他にも、1ミリから2ミリくらいのゴミがたくさん付着して、しっかりと固まっていました。

その光景を見て、思わず私も固まってしまいました。(笑)

塗装会社の社長の話によると、本塗装をしてゴミをスクレーパーで削って、もう一度、風がない日に塗装したということです。

それでも、いつの間にかそれだけのゴミが付着して、えらいことになっていたのです。

おそらく、何度やっても同じ結果になるということでした。

「風のいたずら」と聞けば可愛らしいものですが、いたずらどころか、とんでもない災難です。

そんな状況で私が下した判断は、スクレーパーで削って終わるということです!

その部分の塗装は、厳密には薄くなってしまうのですが、何重か塗装していますので、特に問題ないと考えました。

よく見たら、ゴミを削った跡が残るのですが、少し離れて見ればわかりません。

もし何か言われたら、「風が悪いから、風に文句を言ってくれ!」と言えばいいだけです。

スクレーパーで削れない粒子は滑り止めになりますので、ツルツルの塗装面よりも安全なのです!

ということで、何か言われても無理やり言い返せますので、それでOKにしました。

でも、実際は誰からも何も言われることはありませんでした。

それなりに見えていたらOKということですね!

(いや、違うやろ?)

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