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事業アドバイザーとして活動する以前は、会社の経営者として様々な事業を立ち上げていました。その時代の失敗談、成功談から最近の事業アドバイス事例、改善事例など、事業繁栄のヒントになる実体験を書きます。

現場でいきなりトラブル発生

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建設現場でのステンレスプール組み立て工程が始まりました。

ステンレスプール工事専門の業者に依頼しましたので、何も問題なく進むはずです。

私の会社の従業員も準備段階から同行していますので、技術やノウハウを吸収して、次回から自社でできるようになるはずです。

そう思って楽観視していたら、問題が発生したということで現場に向かいました。

現場に到着して現物を見ながら話を聞くと、どうやら図面と違う箇所があり、現場で加工する必要があるということです。

呼び出された時は、私が適当に指示した箇所に問題が起こったと思いましたが、そうではなかったのでホッと胸をなで下ろしました。(笑)

しかし、そうでないからこそ問題といえます。

工場側は図面通りに製造していますので、そうだとすると、図面が間違っていることになります。

図面が間違っているということは、私の指示が間違っている可能性が高いことになります。

ということで、どうやら私の適当な指示が原因のようです。(笑)

とにかく原因がどこにあるにしても、現場で加工しなければ作業が進みませんので、何とかしなければなりません。

現場で加工するには、別費用がかかるということです。

その費用を聞いて瞬時に高いと思いましたが、「わかりました!その費用で加工してください!」とすぐに返事しました。

この状況からすると、私の立場がなくて、そうせざるを得なかったかも思われるかも知れません。

また、そうであっても、交渉して値切る力はありました。

それこそ、半額くらいに値切ることはできたと思います。

ちなみに、私の立場がないことはなく、いつも通りでかい態度です。(笑)

しかし、そんなそぶりは一切せずに、快く承諾したのは理由がありました。

現時点では他に問題がないことを確認した上で、「現場では何があるかわかりませんし、設計通りに進まないことがあると思いますが、今後は追加費用なしで対応してくださいね!」と念を押したのです。

社長は「わかりました!」と、どす黒い顔に笑顔を浮かべて、気持ち良く作業に取りかかってくれました。

一度、追加料金や作業を了承してしまうと、また同じことが起こる可能性があります。

そうなると、その都度、了承しなければならなくなります。

言うまでもありませんが、今回は何が出てくるかわかりませんので、「今回はそれでOKですが、その後は何があっても何とかしてくださいね!」と念を押したということです。

下手に交渉するよりも、気持ち良く作業に取りかかってもらって、その後は何があっても対応してもらえる方が得だと判断したのです。

目先の費用をケチって値切れば、相手も渋々了承することになりますし、何かあるごとに請求することになります。

その方が結果的に手間も費用もかかってしまいます。

こうして、一気に今後の心配もなくなりました。

今回の原因は不明ですので、その点については今後の心配があるのですが、目先がクリアできましたので、何の心配もなかったのです。(笑)

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