親友
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このシリーズに何度か登場し、今後も登場する私の親友がいます。
私がコンクリート製品製造の事業をするきっかけになった親会社の責任者で、その時は私は下請けです。
しばらくして私が裏切り行為をして、少し距離ができました。
会社同士の問題があったとはいえ、親友を裏切ることに抵抗がありましたが、事業拡大に目がくらんでいました。
でも、しばらくすると、以前と変わらぬ元の関係に戻っていました。
それだけ広い心の持ち主だったということです。
その後、親戚の会社を辞めて、私の会社に来てくれました。
抜群に仕事ができるのですが、その力が発揮できる環境が用意できずに、誰でもできるような仕事が続きました。
それでも冗談交じりに話をしながら、一生懸命に仕事をしてくれました。
現在はステンレスプールのことを書いているのですが、この時点では別の仕事をしています。
その後は、いくつかの仕事をしてもらうわけですが、無理難題の連発にも応えてくれて、従業員をまとめてくれました。
しばらくして、事業を一気に縮小することになり、辞めてもらうことになりました。
無理難題の連発で振り回した挙げ句、最低の結果にしてしまったのです。
普通なら「いい加減にしろ!」とでも言いたくなりますが、そんなことは一切言わずに、その後も以前と変わらず親友でした。
少し前に会った時は当時の話が出て、「あの時はめちゃくちゃやったのう~」、「ほんまにめちゃくちゃやったわ!苦労の連発やったわ!ハハハ~」と笑い話をしていました。
その親友が亡くなりました。
突然のことでしたので、まだ信じられません。
何が起こるかわからないというか、誰に何があってもおかしくないというか、いろいろ考えさせられる出来事でもありました。
今後のこのシリーズでも登場するため、書くのをどうしようかと思いましたが、私の事業に大きく貢献してくれましたので、哀悼の意を表しながら書きたいと思います。
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