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事業アドバイザーとして活動する以前は、会社の経営者として様々な事業を立ち上げていました。その時代の失敗談、成功談から最近の事業アドバイス事例、改善事例など、事業繁栄のヒントになる実体験を書きます。

ステンレスプール製造の工程

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ステンレスプール関連の事業をする第一歩として、プール建設現場の管理補助をすることになりました。

図で簡単に表すと、こんな感じになります。

 ■建設会社(JV)
  プールを含む建設物一式
   ↓
 ■私が元請けとして入っている企業のアクア事業部
  プール本体と周辺の施設、設備
  (私はここの管理者)
   ↓
 ■ステンレスプールメーカー
  プール本体のみ
   ↓
 ■プールメーカーの元請け
  プール本体のパーツを工場で作る
   ↓
 ■元請けの下請け
  パーツを現地で組み立てる
  (ここの作業員が現場にいる)

全然、図になっていませんね・・・。

図に乗って、図と言ってしまいました。(笑)

かなり簡単に書きましたが、一般的な建設業や製造業と同じで、こんな感じの系列になっています。

私は管理者として、製造現場に管理に行くことになりました。

管理者と言っても、プールがステンレスでできているのを最近知ったばかりですので、それこそ右も左もわかりません。

でも、管理者という肩書きは気分がいいですし、私にぴったりの仕事でもありましたので、現場に行って管理していました。

何も知らないのに、さぞかし経験豊富な顔をして管理するのは、私にぴったりの仕事なのです!(笑)

実際は管理しているというよりも、ただ見学をしているだけでした。

一応、それなりに報告するようになっているのですが、大して報告することもなく、はっきり言って暇でした。(笑)

でも、こうして現場を目の当たりにして、いろいろと勉強になりました。

ステンレスのパーツを現場で溶接するのですが、その溶接は熟練の技が必要なことがわかりました。

50mのステンレスプールといえば大量の水が入りますので、分厚いステンレス材料を使っているイメージがあるかも知れませんが、実際は厚さ2mmと4mmしかありません。

言うまでもなく、すごい水圧がかかりますので、溶接に問題があれば、下手すると破裂してしまいます。

その溶接作業を見ていると、明らかに普通の溶接ではありませんでした。

鉄の溶接は、息を止めながら一直線にジーッと溶接していくのですが、ステンレスの溶接は、手首をぐるぐる回しながら、溶接していくのです。

もちろん先端は一直線になっていますので、両側の金属を手首を回して溶かしながら溶接しているのです。

(文章ではわかりにくいですね・・・)

現場作業くらいならできると思っていたのですが、これはさすがに無理だと思いました。

さすがの私でも、「できるか?」と言われて「できます!」と返事するのは無理です。

実際は、「できます!」と即答しそうですが。(笑)

毎日ではありませんが、こうして管理者らしき仕事をしながら、次の展開か見えないままでした。

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