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事業アドバイザーとして活動する以前は、会社の経営者として様々な事業を立ち上げていました。その時代の失敗談、成功談から最近の事業アドバイス事例、改善事例など、事業繁栄のヒントになる実体験を書きます。

まったく知らない事業へ進むきっかけ

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取引のメインとなってる企業は上場企業で、「アクア事業部」という部署がありました。

コンクリート製品を製造しているメーカーなのですが、それとはまったく別の部署があったのです。

単なる部署の一つではなく、大阪駅前のビルのワンフロアがアクア事業部になっていましたので、一つの会社のようなものです。

そのアクア事業部では、プールの設計から施工までをやっていました。

また、プールの製造メーカーでもあったのです。

プールといっても、ポンプで空気をプカプカと入れて、家の庭で子供が遊ぶプールではありませんよ!(笑)

25mとか50mのプールのことです。

それらのプールといえば、コンクリートでできていると思っている人が多いのですが、実際はステンレスでできています。

コンクリートは年数が経つと、ひび割れとかで水漏れになりますので、今はほとんどがステンレス製のプールになっているのです。

そのステンレスプールの製造から施工をアクア事業部でやっていたということです。

工場でコンクリート製品製造の仕事をしていて、勢力拡大が一段落していましたので、次なる拡大を考えていました。

そんな時に工場長の異動があり、工場長から大阪支店長に栄転されました。

そうなると、私と支店長は非常に仲が良い間柄ですので、支店との太いパイプができたことになります。

早速、プールの話を詰めていくことにしました。

その時点では、プールがステンレスでできていることを知ったばかりですので、さすがに何もできませんし、何をやってもいいのかもわかりません。

そこで、他の現場の管理をすることから始めることになりました。

管理をして何がどうなるのかは不明だったのですが、とにかく新しい仕事が始まるということで、やるかどうか聞かれた時は、もちろん即答です!

こうして、現場の管理をすることになったのですが、管理ができるのは私しかいませんので、まずは私自身が行くことになりました。

管理ができるというか、専務以下は忙しく仕事をしていますので、暇な人は私しかいなかっただけですが。(笑)

実際は、管理者というかメーカーとしての監督の補助の立場ですが、プールがステンレスでできていること以外は何も知りません。

でも、いきなり管理者になったのは非常に気分が良く、こうして何も考えずに調子に乗って、新たな事業展開に進んでいきました。

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