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事業アドバイザーとして活動する以前は、会社の経営者として様々な事業を立ち上げていました。その時代の失敗談、成功談から最近の事業アドバイス事例、改善事例など、事業繁栄のヒントになる実体験を書きます。

仕事中に行方不明になる人

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事業拡大中は人材が必要ですので、常に人を探していました。

従業員の友達や知り合いであれば、多くの場合で良い人材になりましたが、それでも足らない時は求人広告を出していました。

よほど悪い点がない限りは採用していましたが、第一印象でどんな人材かを見抜くことができていました。

ただ、仕事ができる人材はわかるのですが、できそうにない人材は、どれくらいできそうにないか、どれくらい続くかは判断できません。

そこで、人は不足していましたし、できないなりの仕事をやってもらえばいいので、それでも採用していました。

給料は良いとはいえ、コンクリート製品製造工場ですので、「きつい、汚い、危険」の「3K」の職場です。

しかも、夏は暖房で冬は冷房の冷暖房完備です。(笑)

夏は直射日光の照り返しが強く「強」の暖房が入り、冬はまいた水が凍って、きらきら光る瞬間が拝める「最強」の冷房が入るのです。

いや、冷房というよりも冷凍ですね。(笑)

そんな環境でしたので、普通の者では続きません。

ある日は、いかにも続きそうにない若手が入ってきました。

朝から仕事をして昼休みに入ろうとすると、いかにも疲れた顔で「外で食べてきます・・・」と言いながら、トボトボと外に向かって歩いて行きました。

そして、それが彼を見た最後になりました。(笑)

ある人は、朝から仕事を始めて、その日は最後まで続きました。

仕事の感想を聞くと、「大変ですけど、これからも頑張ります!」とスカッとした笑顔で答えましたので、「じゃあ、明日からも頼むな!」と言って別れました。

初日がクリアできれば今後も続く可能性がありますし、すごく良い感じでしたので、予想に反して続くと思ったのです。

でも、それが彼を見た最後になりました。(笑)

やたらスカッとした笑顔だったのは、「やっと強制労働から解放されたー!俺は自由になったんだー!うおー!」という晴れやかな気分だったのでしょう。(笑)

ある人は、仕事中にいつの間にか姿が見えなくなりました。

必死の捜索でも発見できず、自分の荷物を控え室に置いたまま、いつの間にか行方不明になったのです。

その荷物を外に出しておくと、翌日の朝には消えていました。

なんと本人だけでなく、荷物まで行方不明になってしまったのです!

おそらく、カラスか誰かが持ち去ったのでしょうね。(笑)

これらに共通するのは、その後も音信不通になることです。

別に仕事に来てもらうわけではなく、辞める場合の連絡事項を伝えるだけなのですが、絶対に電話はつながりませんでした。

2、3日で辞めた人を含めたら、こんなパターンがたくさんいました。

行方不明になるのは論外ですが、中には予想に反して続いた人もいましたので、こればっかりはやってみなければわかりません。

予想に反して続いただけでなく、人並み以上に成長したこともありました。

誰もがこうなる可能性を秘めているのですが、行方不明になっては、自分から成長する可能性を捨てていることになります。

この仕事に限ったことではありませんが、人を使うのは何かと苦労が伴いますね。

今となっては笑い話ですが、思い返せば、当時も笑い話でした。(笑)

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