オルタナティブ・ブログ > 事業のヒント >

事業アドバイザーとして活動する以前は、会社の経営者として様々な事業を立ち上げていました。その時代の失敗談、成功談から最近の事業アドバイス事例、改善事例など、事業繁栄のヒントになる実体験を書きます。

契約変更で赤字転落へ・・・

»
当時は人材派遣という形で、大手工場2社と契約して人材を入れていました。

メインとなる1社は単価が高く、かなりの利益が残りました。

私自身も現場に入っていて、入った直後は年末で忙しく、早朝から夜まで仕事がありました。

しかし、長期間の休憩が何度もありました。

朝と夕方には、それぞれ1時間くらいの休憩があって、話が弾めば2時間くらいに延長することもありました。

タイムカードの時間で計算していますので、その間も収入となります。

結局、私は単価が高いこともあって、一人で1ヶ月で100万円くらいの売上になりました。

経費は通勤のガソリン代くらいですので、これはものすごい数字です。

はっきり言って、笑いが止まりませんでした。

私以外の人材は単価が少し安かったのですが、それでも相場よりは高いですし、同じように休憩していても売上になります。

ざっと一人あたり半分が利益になる計算でしたので、一人入れるごとに30万円くらいの利益になりました。

次々に人材を入れましたので、10人入れれば、毎月300万円くらいの利益になります。

粗利ではなく、経常利益としてそれくらい残りますので、ものすごい数字です。

通帳を見ると、毎月何百万単位でお金が残っていきましたので、笑いが止まらない状態でした。

しかし、そんな状態が長く続くわけはなく、しばらくして契約見直しの話が出ました。

別に私の会社に支払う金額を抑えるという意味ではなく、工場の業務を大幅に改善するということで、協力会社の契約や単価なども変更になるということです。

急に出た話でもなく以前から言われていましたので、驚くことはなかったのですが、現状より厳しくなることは覚悟していました。

一番大きな契約変更点は、人材派遣契約から業務請負契約になるということです。

すでに10人以上の勢力になっていましたし、いくつかの部署の仕事も任せられていましたので、ごく自然な契約形態といえます。

ただ、単価を見てかなり低いことに気が付きましたが、やる前から意見を言うのも何ですので、「まあ何とかなるだろう?」と、いつもの調子で楽観視していました。

その契約でスタートして、月の半ばくらいでいやな予感が見えてきました。

そして、1ヶ月が終了して、いやな予感が的中したことがわかりました。

前月までは、何百万円もの利益が出ていたわけですが、その月は単月で赤字に転落してしまいました・・・。

その月は、前月よりも300万円ほど売上が下がってしまったのです。

幸い貯金はあるものの、早急な対策が必要になりました。

Comment(0)