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事業アドバイザーとして活動する以前は、会社の経営者として様々な事業を立ち上げていました。その時代の失敗談、成功談から最近の事業アドバイス事例、改善事例など、事業繁栄のヒントになる実体験を書きます。

やったことがない仕事がいきなりやってきた!

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私自身が現場に入り、やったことがない仕事を何とかクリアして、事業拡大のきっかけを作りました。

営業トークとしては、「実績もあり、いろんな仕事に対応できます!」ということだったのですが、実際はかなりのオーバートークでした。

オーバートークというよりも、やったことがない仕事なのに「もちろんできます!」という返事をしていたのですから、嘘を言っているようなものです。

嘘を言っているようなものというよりも、明らかに嘘ですね。(笑)

私自身が現場に入っていますので、やったことがない仕事でも、私がやれば何とかなると思っていました。

実際に、最初のやったことがない仕事をクリアして、次は幸いなことに経験がある仕事でした。

その仕事をやりながら、やったことがないのに「もちろんできます!」と言った仕事を覚えていきました。

覚えるといっても、作業の合間に見て覚えるしかありませんので、実際にやるのとは別です。

もちろん、仕事はきっちりやらなければなりませんので、その合間に見るのも必死でした。(笑)

ある日、遅くなってからクレーンで積み込みをしている時に、製品が欠けてしまいました。

補修ができる人は、すでに全員帰っていますので、誰もできません。

そこで、私の出番がやってきました!

補修は何でもできるという触れ込みでしたので、誰もいなければ私に言ってくるのは当然のことです。

「ああ、できますよ」と言ったものの、心の中では「えらいこっちゃー!」と叫びまくっています。(笑)

その製品はコンクリート製品にタイルが貼ってあるのですが、実はタイル貼りなんてやったことがなかったのです。

でも、「もちろんできます!」という営業トークをしていました。

その補修が終わらなければ積み込みが完了しませんので、何人もが待っている状態です。

「よりによって、こんな最悪な状態で補修が回ってくるとは・・・」と思っていましたが、「できます」と言っている以上はやるしかありません。

幸い、タイルを貼ったり補修をしたりする様子は見ていましたので、頭の中に手順は入っていました。

あとは、その通りにやればいいだけの話です。

そう思ってモルタルを水で練っていたら、なんと、練り終わった時には固まってしまいました。

思わず、私も固まってしまいました。(笑)

速乾性のモルタルですので、早く固まることはわかっていたのですが、まさかそんなに早いとは思わなかったのです。

冷や汗がドッと出ましたが、幸い待っている人は話に夢中で、誰にも見られていませんでした。

次はもう少し固まるのが遅いモルタルにしたのですが、よりによって製品の角ですので、めちゃくちゃ難しい部分です。

何度かやり直して、ようやく補修が完了したのです。

その補修がどれだけの強度があり、どれだけ持つかは大きな疑問ですが、こうしてやったことがない仕事をクリアしたのです。

何とかできたから良かったものの、もしできないとなったら、多くの人に迷惑をかけることになります。

そして、信頼もなくなってしまいます。

下手すると、仕事がなくなってしまうかも知れません。

今回の私の場合は、この点に関しては「いやー、実はやったことがなかったんですわ。ちょっとしたオーバートークってやつですね!まあ、たまにはいいでしょう!ガハハハ!」と言って、笑って終わりにすることはできました。

でも、何人も似迷惑をかけてしまうことは変わりません。

当たり前の話ですが、多少のオーバートークは良いとしても、今回のような超オーバートークは慎むべきですね。

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