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事業アドバイザーとして活動する以前は、会社の経営者として様々な事業を立ち上げていました。その時代の失敗談、成功談から最近の事業アドバイス事例、改善事例など、事業繁栄のヒントになる実体験を書きます。

求人広告で募集するか紹介か?

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人出が足らなかった時期に、アルバイトを使うことにしました。

求人広告を出すのも考えましたが、やはり紹介で探すのが一番だろうと思って、民商の存在を思い出しました。

民商の担当者に声をかけて、誰かいないか探してもらったところ、「何とかモータース」という車屋をやっている人を紹介してくれました。

土日のアルバイトではなく、平日に6時間くらいは仕事をしますので、商売をやりながらできるとは思えません。

でも、やりくりすれば何とかなるという話でしたので、採用することにしました。

何をどうやりくりするのかはわかりませんし、実に不思議な車屋だと思いましたが、深くは考えませんでした。

その時に、友人が一人いるということで、一緒に来てもらうことにしました。

こうして、おっさん二人が一気に増えることになったのです。

二人とも、しきりに給料のことを聞いてくるので、人並み以上の金額とわかると、その瞬間に顔が晴れやかになり、「頑張ります!」という勢いになりました。

その時の印象としては、非常に良からぬ感じがしたのですが、ちゃんと来て頑張ってくれれば、それなりに仕事はできるだろうと思っていました。

嫌な予感が当たったことがわかったのは、来てからすぐでした。(笑)

50歳くらいのおっさんでしたので、体力のピークを過ぎていこともあり、仕事があまりできなかったのです。

「頑張ります!」と言っていたものの、どう見てものんびりしているように見えます。

また、二人一気に一から十まで教えるのは大変でした。

それこそ、一から十まできっちり説明しなければなりませんし、なかなか半人前の仕事もできないのです。

毎日、まじめに来ていたことは評価できるのですが、なかなか仕事が覚えられずに、仕事を覚えても作業状態や仕上がりなどに問題がありました。

人並みの給料を払っているのですが、半人前くらいの中途半端な仕事しかできませんので、どうしたものかと悩みました。

結論としては、時間をかければ覚えるという考えは捨てて、単純作業のみをやってもらうことにしました。

私が常に仕事を教えられませんし、従業員が教えるにしても、その従業員の手が取られてしまいます。

それならいっそのこと、ちょっと指示すればわかる作業と、単純作業のみをやってもらったほうがいいと判断したのです。

給料に見合った働きではありませんが、民商から紹介してもらった手前上、すぐに辞めてもらうわけにもいきません。

また、辞めてもらっても人出が足らなくて困りますので、割に合いませんが、その状態でやってもらうしかありませんでした。

この時に、紹介の良し悪しを実感しました。

チラシで募集していれば、ダメだったら辞めてもらうことも簡単です。

簡単なことではありませんが、紹介元に気を使わないでいいのは確かです。

また、一気に二人採用するのも考えものです。

せめて、一ヶ月くらいは時期をずらせばいいと後悔していました。

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