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事業アドバイザーとして活動する以前は、会社の経営者として様々な事業を立ち上げていました。その時代の失敗談、成功談から最近の事業アドバイス事例、改善事例など、事業繁栄のヒントになる実体験を書きます。

目を離せば怠ける性格の対処法

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初めて人を採用したものの、ちょっと癖がある人で、私の力不足もあって仕事がうまく回りませんでした。

その人にはプロパンガスの配送をやってもらったのですが、固定給ゼロの歩合給だけですので、やればやっただけ収入が増えるのですが、やらなければお金になりません。

稼がねばならないと言いつつも、なぜか稼ごうとしない人でしたので、一ヶ月やってみても大した収入になりませんでした。

それではとても生活できないということで、普通なら辞めていくところですが、何とかしてくれということだったので、どうしようか考えました。

ここで、どうするべきかじっくり考えました。

離婚して慰謝料や養育費を払わなければならないということで、人よりも稼がなければならないという話でした。

また、どんな仕事でも頑張るということだったのです。

ところが、ふたを開けてみると、人よりも頑張ることはありませんでした。

ガスの配送はノルマが決まっていませんし、自分で配達ルートを組むことができますし、休憩も休みも自由です。

極端な話、需要家にガス切れさえ起こさなければ、平日に何日休んでも自由なのです。

もちろん、休んだら収入にならないのですが、週の半分くらいは休んでいたのです。(笑)

何かとルーズな面が見えましたし、楽な方に流されていくタイプですし、目先しか見えないようなところもありました。

ということで、後先考えずに、先の収入よりも明日の休みを取っていたのです。

「明日頑張ればいいや!」と思うと、もう「休みに何をしようか?」で頭がいっぱいになります。

休みが終わると、もう一日休みたくなりますので、「次の日に頑張ったら取り返せるだろう!?」と思って、また休みます。

さすがに次の日は配送に出るのですが、「今日も一日頑張ったー!明日は金曜日だから休んで三連休にしよう!」となるのです。(笑)

こんな調子でしたので、最低限の仕事しかしていなかったのです。

途中でもう少し頑張るように何度か言ったのですが、「わかりました!気合い入れて頑張ります!」という威勢のいい返事が返ってくるので、わかってもらったと思って安心しました。

でも、返事だけで何も行動は変わりませんでした。

その場の調子は良くて、目を離した瞬間に怠ける性格だったのです。

このままガスの配送を続けてもらっても、当人のためにならないので辞めてもらうことになりました。

そうなると、コンクリート製品製造の現場仕事しかありません。

こちらは、プロパンガスの配送の配送よりも稼げますので、その点は申し分ないのですが、通勤距離がネックになりました。

運転は大丈夫でもかなりハードな仕事ですので、短時間の運転でも睡魔が襲ってくるのです。

片道50分近くも運転すると、普通は睡魔との戦いになります。

でも、当人は頑張るということだったので、そのようにしたのです。

コンクリート製品製造の現場仕事しかないということもありましたが、目を離せば怠けるのであれば、目を離さなければいいのです!

そういう点では、私がその場にいなくても必ず誰かが見ていますし、誰かと一緒に仕事をしていますので、頑張らざるを得ない状況になると考えたのです。

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